ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
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SS業界噂話

2011年03月28日 11時03分00秒 | Weblog
北関東地区のSSはほとんど平静に戻りましたが、供給の優先順位がかなり明確になったため、
一部で波紋を生んでいるようです。

確かに、地場大手ディーラーよりも、
元売販社や大手広域ディラーなどのSSのほうが通常供給体制に戻るのが早かったようです。
一日~半日程度の時差が発生したようにも見えます。

消費者にとっては給油に不便を感じなくなっても、このタイムラグは販売業者側にとっては大きな問題のようです。

系列の格差も発生したようで、首都圏では出光、シェルの復旧が比較的早かったという事ですが、
これは、施設等の被災状態の問題だと思います。

やはり、PB系は玉の手当てに苦労しているようですが、
以前のオイルショック時よりもダメージが薄いようです。

販売リテール業者としたら、
「安定供給」という観点からも、なるべく早く消費者需要に対応したいという気持ちもよくわかります。

一部外資系では地場大手よりも1店舗SSの運営業者のほうが平常復帰が早かったという現象も見受けられました。

ある中小業者は今回の事態で、廃業するという噂が出ていますが、
その企業ではなんと、250円/㍑でレギュラーを販売したという噂まで流れていますが、
確認はできません。時節柄、デマも多い事ですから何とも言えません。

それよりも、
政府と東電による「電力使用制限」が強制化されるかもしれないという事で、
製造工場を経営している友人などは本当に心配しています。

テレビでも報道していますが、
「メッキ業」などでは、電気がなければ製造が八割も削減されるという事です。

作業を夜中に切り替えたり、大変なことが発生しているようです。

石油流通は一段落しても、まだまだ混乱は続きます。

考え方によっては本当の二次災害はこれから発生するのでしょう。

経済にダメージを与える「ビジネスの津波」が襲ってくるのかも知れませんね。