ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

カーニバルが終わった翌日の朝。

2011年03月29日 17時49分56秒 | Weblog
「仕切り情報」に固執して、仕入格差で利益を上げるとして、
競合他社にどの程度まで「収益格差」をつける事が出来るか、計算した事がありますか?

自分の会社の販売数量に「仕切り価格差」を掛ければ誰でも計算出来るはずです。

しかし、仕入価格に関する情報取得にばかり傾注していると、
経営的に最も大切なポジティブな頭脳エネルギーがそちらに向いてしまう事になります。

昔の商人は『利は元にあり』と云いましたが、
最近ではそんな単純な考えで石油ビジネスはできません。

平時には業転を安く仕入れて、系列との仕入格差分を出してみても、
流通がタイトになると、玉は不足して、結局は無理してでも高いモノをしいれ、
脂汗を流しながら、差益分を一気に吐き出して結局は堂々巡りの商売になりやすいわけです。

流れに逆らっていては
もがいてみても、いくらオールを漕いでみても企業と云う船は前に進むことができなくなります。

もはや、石油ビジネスは
『場当たり的』な感覚の経営手法では、行ったり、来たりで、
いつまでたっても大きな結果を残す事が出来ません。

仮に、系列下にあっても群れずに確固としたポリシーを持った経営を心掛ける事が成功への近道です。

石油ビジネスは、時々、色々な状況下で流通が混乱し易いビジネスなのだという事をお忘れなく。

『松茸は、千人の股をくぐる』と申します。
人と同じ手法で、人と同じ道を歩いていても、収穫できる人と収穫できない人の格差が出来てしまう。

大災害をカーニバルに例える事は不謹慎ですが、
先日までの、SS店頭における混乱が去って、閑散としたSSを見ていると、
まるで、「お祭り」が終わった翌日の朝ように感じてしまいます。

今回の事態を冷静に分析、学習して「次」に備える必要があります。

また、これから、石油ビジネスにとっては、しばらく普通の日が続く事になるはずです。
『着眼大局。着手小局』で行きましょう。

石油ビジネスの現場では

2011年03月29日 12時29分30秒 | Weblog
来月号の『月刊ガソリンスタンド誌』の原稿をようやく書き上げました。
緊急特版として、「災害と石油ビジネス」

災害発生時のサーバー保守、緊急時の地元業者による燃料補給態勢などについて書きました。

大手の業転業者と電話で話しましたが、すでに流通は順調に動いているとのことです。
販売現場の現実の話をしていると、
今回のPB系販売先に対する個別的対応について、温度差が出るのは仕方がないと思いました。

PB系との取引の問題は、「資金力と販売力」、
価格折衝に時間ばかりかかって、取引数量が少ないのでビジネス効率が悪い先をどうするか、

販売側には販売側の理由がありますし、
しかし、仕入れる側にもそれなりの理屈があるわけです。

私も、経験があるからよく判ります。
PB系業者の方は考え方の面で視野が広い方と、そうでない方の格差があり過ぎるようです。
これは、別にPBとか、系列とかの話ではないとも思うのですが、

需給がタイトになると、大した事もない「札びら」を切って見せたり、大騒ぎしたり、
特別に玉を回せば、口が軽くて仲間に電話をかけ回して吹聴され本筋のお客から叱られたり、
石油リテール販売業者は個性が強い方が多いようです。

「アイツとは今後付き合いたくない。」
なんて愚痴もでるようですから、付き合いが難しい。

かくいう、私も元はと云えば石油販売零細企業の経営者。

今になって考えれば、
確かに、この業界は指摘される通りだと変に納得してしまいます。

同じものを同じような価格で販売して、
なぜ経営格差や販売実績で「格差」が付くのか判らない業界でしたが、

最近では、
この石油流通業界で伸びる経営者のパターンもよく見えてくるようになりました。
特に、若手の経営者などでは顕著です。

まず、「群れない」ですね。自ら努力して自己を確立しましょう。

「朱に染まれば、紅くなる」
うまくいっても、付き合っている仲間程度のレベルなのです。
業務知識も「掲示板」レベルでは、誰でも判る情報でしかありません。

と云う事で、
ある方のご質問に対する、回答と致します。

目をさませ! 東電

2011年03月29日 05時45分48秒 | Weblog
それしても、福島の原発事故は時間がかかりますね、安定するには程遠い状況と云う事ですが、
目に見えないし、匂いもないようだし、炎も出ないようですが、それでも温度が非常に高くなる。
水をかければ煙が上がるだけ、素人には放射能というもののはよく判りません。

止めて、冷やして、閉じ込める。
二日酔いの酒乱のオヤジの頭を冷やして、閉じ込めるようなわけにはいかないようです。

単位も耳慣れない「シーベルト」。
最初はシューベルトとかシーボルトと聞こえました。
我々素人には何が何だかわかりません。

放射能に関する危機感は本当に風評なのか、事実なのか・・・、
外国人が帰国している現実などを見ると余計不安になります。

総じて、今回の事故に関しては外国の方が深刻に評価しているという事ですが、
国民としては、本当はどのくらい危険なのか具体的に判らない。本当に困ったものです。
ボチボチ「現実の状況と予測をもっとよく知りたい」と思いますね。

「東京電力」はどうなるのでしょう。
昨日のテレビでは「一時国有化」なんて声も聞こえます。

被災地の皆さんの現実を見ていると、
東電社長も体調不良で会社に不在なんて言ってはいられないはずなのですが、
現場で奮闘する下請け企業の皆さんや枝野官房長官を見習ったらどうでしょう。
人間は、『気力』です。

むかし、東京電力の揚水式発電所建設の石油供給業務をした経験があり
東電職員と仕事をした事があります。その時、東電社員は本当に官僚的だと思いました。
当時は大手スーパーゼネコンの所長でも、ペコペコしていました。
若くて、生意気な社員が多かったのを覚えています。
何もしないで、全て下請け任せのように感じました。

JALに東京電力
日本を代表するような大手企業が経営危機に陥っている日本。

アメリカでも、パンナムや自動車会社のクライスラーなどが経営破綻した時期がありました。

記者会見などを見ていて
東電社員もボチボチ「目をさます」必要があると思うのですが、皆さんはどう思いますか?