ゆきんこブログ

月刊ガソリンスタンド誌
『変化と試練が、人と企業を強くする』
連載中!

灯油の市況と在庫状況

2006年10月23日 08時59分29秒 | Weblog
シーズンインを前にして灯油の在庫急増が問題になりつつあります。
原油高騰のあおりで販売不振に拍車が掛かったのが大きな原因のようですが、あくまでもシーズンオフの動きです。最近では系列と業転の価格差が拡大しているのが気がかりです。

当面は、国内のタンク在庫能力も限界に近いようで元売は今後減産体制に入る事も見込まれるため、当面の気象条件予測と市況動向に注目です。

昨年度のようにスタートが先安感のある年でも11月下旬頃からの天候により需給バランスが大きく変動するのが灯油市況の特性です。販売数量が多いのは12月なのですが収益のトップシーズンは1~2月から3月だといわれています。

灯油は年々相場変動が激しくなっており、投機商品としての様相を呈しています。その分、実需を持っている販売力のある会社にとっては「妙味」のある商品となってきたという前向きなご意見もあるようですが、どうでしょう?

まさに、寒さ次第で一気に市況が変わります。

リスクも多い分だけ、大きな儲けの可能性もあるわけですが今年はどんな年になるのでしょう。

最近になって、本格的な在庫積み増しに入った大手業者が多いようです。

消費者のタンクに対する流通在庫の補充からスタートする11月市況からは眼が離せません。

私の個人的な見解では(業転市況を含む)、11月は横ばい、12月中旬から若干の上げと予想しています。末端値取りはやり易い市況となるはずです。

いよいよ、灯油の相場レースもスタートのようです。

ビジネスの業態と特性、

2006年10月20日 18時00分41秒 | Weblog
色々な企業を巡回してみて最近思う事は石油ビジネスの業態特性です。
規模の大小ではないのだという事を痛切に感じます。

いままで、企業は売上高や店舗数、社員数などが表面的な規模の尺度とされてきましたが、本当はどうなのでしょう。例えば石油販売業で年商をうたった場合、異業種と比較して揮発油税や軽油税を勘案するとその企業の中身の売上高の何パーセントを占めているのでしょう。

よくテレビなどで、年商○億円のセレブ社長さん。などという表現の紹介があります。「所得」ではなくて「年商」というところが表現上の問題なのです。売上高でみたら石油ビジネス企業の社長さんはみんな飛びぬけたセレブでリッチマンということになります。

実は、グロス(中身)の売上としては意外と少ないのが石油業界です。ほとんど税金を仕入れて税金を売っているようなものだとこぼす経営者の方も多いわけです。
その分だけ運転資金も掛かります。借り入れ金も必要な業種です。しかも運転資金が不足した場合によく分析したら国税や県税分だというケースも多いのです。

仮にガソリンを一万キロ売る業者がいたとしても経常利益が1000万円の赤字であれば、販売量が300キロで経常利益が200万円の零細企業との収益差は1200万円ということになります。本当はこれが企業の収益格差なのでしょう。

あくまでも借入金(有利子負債)がゼロでそれ以上に浮いているキャッシュフローがその企業の力だとしたら考え方も変わるわけですが、石油ビジネスではほとんど不可能に近いことなのかもしれません。

資金調達能力も問題です。バブルの頃とは違い不動産などの資産はあるが負債もある。資産価値が負債を上回っていれば担保力があるから安心だとも言ってはおれないご時勢です。問題は収益力です。その苦労はよく理解できます。

最近では色々な新しい業種が派生しています。
特に我々のようなITビジネスは、倉庫も工場も店舗設備も不要な良い商売だといわれる事もあります。

しかし、実は大変なビジネスなのです。
とにかく最初は開発費用ばかりが掛かります。もちろん販売開始前ですから売上も入金もありません。完成して販売できるようになるまでには投資金額は莫大な金額になります。売れるかどうか判らないものに時間と経費を掛けて行う開発作業は不安とリスクを背負った苦しい作業です。

まさに、ハイリスク、ハイリターンのベンチャービジネスのど真ん中です。

完成しても、ソリューションの営業というものは誰にでもできるものではありません。特に業務に特化したものは非常に専門的なレアケースや知識を要します。

誰にでも売れるものであれば、誰も苦労する人はいない訳です。誰にもできないから高く売れるというコンテンツの特性があるのは当然です。

他人の仕事はみんな良く見えます。隣の芝生は蒼く見えるものなのです。

それぞれの仕事に特化したプロフェッショナルしか創れない。売れない、コンテンツだから価値があるのです。

こればかりは、いままでのそれぞれの生きざまの努力としか表現できない現実です。物や人の価値は見える人には見える。見えない人には全く見えません。

難しいビジネスの時代に入ったものです。

だから、人々は一生懸命に努力をします。

私は、汗を流して努力をする人が好きです。

人生、まさに「アリとキリギリス」の世界です。

最高の季節

2006年10月20日 09時05分01秒 | Weblog
暑くもなく寒くもなく、最高の気候です。
昔の人は「死なば十月なか十日」といったそうです。
今頃死んだら最高だったのでしょうかね、

季節の変わり目ですから体調管理には気をつけましょう。

ところで、これからしばらくは全国各地の紅葉が見頃になりますね、楽しみです。

果物はうまいし(特に柿が大好きです)、食欲も進みますから体重管理にも気をつけなくては、タバコが止められない自分としてはせめて食べ過ぎは我慢してみましょう。酒はほとんど飲みませんので。

営業エリアも段々と南下してきました。やはり、北の方は準備も早いのです。

本日も某大手企業の灯油販売システムに関して営業所ネットワークの計画と打合せです。古くからのユーザー様のなのですが灯油の業務エリア拡大と省力化を提案します。5、6箇所のネットワークになるはずです。車両も20台くらいになる予定ですから本格的です。


石油業界のメディア情報

2006年10月19日 16時38分36秒 | Weblog
石油業界紙の報道について、決して全てだとはいいませんが、安売り価格情報などを必要以上にオーバーな表現で掲載しているケースがありますが問題です。市況の乱れの原因になります。

現在のように仕切り価格や業転市場が低下している時には、いままでの赤字を取り戻すべく必死で採算維持のために踏ん張って努力している販売業者も多数いるわけですから少しは配慮もしていただきたいものです。

無理な高売りを推奨しているわけではなくて、石油流通業界が健全に経営できる価格を模索して値幅をどのレベルに着地する事ができるのか必死で模索しているのが現在なのです。石油業界紙も石油業界の周辺ビジネスなのですから業界の繁栄と共にあるべきだと感じています。

価格情報に関しては、表現方法を工夫する必要があるでしょう。結果として乱売に煽りが入るような情報は避けるべきだと考えます。

広い日本です。色々な業者がいます。バカ値やレアケースを大げさに取り扱ったりすると、目立ちたがり屋の飛び上がり業者がまたまた騒ぎ出します。
これだけ製品価格が上がったので当座のキャッシュフロー目当ての安売り業者もいるでしょう。
安く売る事が「経営力」だとはき違えている業者さえもいるのです。
『鼬(イタチ)の最後っ屁』のような乱売価格はメジャーなビジネス情報ではありません。

販売業界はそれぞれが自社の価格に自信を持ちましょう。貴方の会社で会わない価格はどこでも非採算なのだと認識しましょう。企業経営ですから最後の勝負は「経常利益」です。乱売拡販競争ではありません。収益格差は「経営管理コスト」だと思うほうが健全な時代なのです。

確かに、仕入格差は存在するでしょう。しかし、無責任な業界ブログ情報などでの仕入価格情報が交差する業界ですからそれぞれが冷静に足元をしっかりと見つめる必要もあります。

安く仕入れても安く売ったら収益向上は望めません。灯油に関して言えば「配送サービス」が勝負です。今シーズンから灯油外販価格は間違いなく値取りできます。

此処しばらくの価格情報操作で今シーズンの灯油収益が決まるとしたら、冷静な価格設定の判断が必要です。

風邪気味ですが

2006年10月19日 10時49分31秒 | Weblog
部屋の窓を開けたままで寝てしまい、風邪気味でした。
昨日は、薬を飲んで、風呂にゆっくり入ってすぐに寝ました。

おかげさまで今日は体力回復です。
まだまだ、若さと元気みなぎるチョいワル親爺なのです。

本日は営業案件に対する調整と整理打合せを実行中。
このビジネスだけは、行動力だけではどうにもなりません。

ユーザーニーズを汲み取って根気のディスクワーク、提案資料の作成
ユーザーレベルに合わせての気配りから価格折衝など全ての業務をスピーディーに消化するのですから精神的な負担も大変です。

現状では当社の製品は、オンリーワンビジネスですから個性も強いためキャラクター商品のようなものです。私が顔を見せてヒアリングして提案して何ぼの世界です。

クロージングまでに時間が掛かる事も多いのですが、決まるとどこの企業でも
『大至急』ということになります。お客様はわがままです。

日本全国を飛び回り、観光気分でいいですね、なんて余裕はどこにもありません。

当面、頭の中は、営業だらけ、一心不乱夢中で仕事をしています。
いつか、ゆっくりと観光しながらユーザー様を巡回サポートしてみたいと思います。

お勉強しましょう

2006年10月19日 08時25分08秒 | Weblog
SSのセルフ化や廃業により一般消費者への家庭用灯油配送サービス低下地域が多発していて問題になっています。

消費者サイドでは不便を感じてニーズが発生しているのに、一方販売業者側では対応できないとは、CS(顧客満足度)も何もあったものではありません。

ニーズがあるからビジネスが成立するわけです、いかに石油業界(SS業界)が視野の狭い視点で商売をしているのか反省する必要もありそうです。

灯油配送は決して利益が薄い商売ではありません。しかし、配送サービスという視点から見たら単純なSS店頭販売とは業務オペレートが異なるデリバリーサービスです。

今年は、SS業界にとって、特に灯油は大きな曲がり角の年になるはずです。

ところで、毎年「雪ん子」ユーザーの企業の方から、シーズン前の「灯油販売戦略」の研究会のようなものを主宰してはどうかと言われます。有志による情報交換やマーケティング開発やビジネス企画などは有効であると思われます。

毎年、計画はされるのですが、実はこのシーズンになると当社が忙しすぎてなかなか手が回りません。やはり、行うなら6月から8月くらいが都合が良いのですが、それでは「灯油」のシーズンオフで臨場感も薄いため、集まりが悪いのではないかと躊躇してしまいます。

来年当たりからは、参加人数にとらわれず、真夏に灯油ビジネスの研究会などを企画してみようと考えています。

まさに『灯油は夏売れ!』ですね

今年から、色々な企業の企画やデータなどを集めて準備整理しましょう。

もちろん、今シーズンの当面の課題に関しましては超ハイスピードでの個別対応を致しますから、お気軽にお申し付けください。

なんて、余裕がありそうですが、実はスケジュールが大変なのでお早めにお願いします。すいません。





リエンジニアリング 企業再構築最前線

2006年10月18日 09時06分18秒 | Weblog
今年は、有力特約店が元売販社となった企業からのオファーが急増しています。
ある意味で競争激化に伴う淘汰にさらされた石油販売企業の再構築(リエンジニアリング)であるともいえます。

いままでの、組織や業態体系を見直して経営管理部門の合理化を計り、企業競争力を強め再構築を進めている企業が多くなっています。改善意欲が強くて次の時代をしっかりと見据えた優秀な若手の社員も急速に増えています。やはり、元売資本による系列強化策が進行中です。

幹部スタッフはかなり実務キャリアが豊富でITなどにも強い方のみが残っているようです。社員自身もリエンジニアリングのための努力が必要です。意欲が大切です。ぬるま湯の経営環境から一転して一気に優良企業へ・・・

やはり、人材なんだと感じています。

一方いまだに地方の有力特約店といわれる企業などでは無駄な管理職が多過ぎると感じられるケースが多いのが現実です。業務改善や省力化に対する意欲も薄く、この人は一体何の仕事をしているのかと首を傾げてしまうような中高年齢管理職が抵抗勢力として残っている企業の明日には暗いものがあります。

こうなると、やはり、経営者の意識の問題なのかもしれません。

経営管理部門の経費やシステムによる業務オペレーションの変更で少ない人数でも完璧な経営管理が可能な時代なのです。

体制が一新された経営の取り組みを見ていると、なんでもっと早くから取り組まなかったのか惜しい気もします。しかし、これが石油業界の時代の流れなのでしょう。

いまだにその事に気付いていない特約店の社長さんは、あいも変わらず、自分の企業の足元とはかけ離れたWTIの原油価格動向などを評論家のように論じています。マクロ経済や系列批判はあとにして、当面の自社の改善を推し進めましょう。

エッ、今日もライオンズ、ロータリーですか?

まず、自分の足元を固めて、それからなんとかしましょうよ社長さん!!!

少し、辛口の意見かもしれませんが、最近痛切に感じていることです。

私、自身も反省しながら今日も頑張りましょう。


灯油ビジネスのスタンバイチェック

2006年10月17日 08時14分29秒 | Weblog
灯油ビジネスのシーズンインが迫り、北の方では準備が盛んです。

「備えあれば憂いなし」ということですが、今年は業界の灯油収益に対する力強い期待感の高まりを感じています。

これまで若干素人の感があったホームセンターの走り値も市況の足元を見つめながら80円前後からのスタートのようです。

外販灯油の値取りに関しては、販売業者側でも配送サービスの充実による確実な値取りの自信が出てきました。この傾向は定着するはずです。

まず、最初に行う事は前年販売実績の分析です。勿論気候条件などで販売見込みは変動しますが基本となる仕入れ調達についての計画をきちんと立案する必要がありそうです。

今年は系列商品と業転の価格差が大きいスタートとなりそうですから、仕入れには充分に注意してかかる必要があります。価格戦略として販売する部分とのバランスの良い仕入れ調達を工夫する必要もあるでしょう。

当座の価格だけを追いかけた場当たり的な業転仕入れはヤケドの元になりますから注意しましょう。あくまでも安定供給が安定収益につながるという原則を忘れない事です。

次に、前年の顧客別、エリア別市況分析も必要です、周辺マーケットでセルフ化や廃業などで「配送過疎地帯」が発生していないか? 
もし、そのように地域があれば思い切って販売マーケットの拡大を検討することをお勧めします。

価格の打ち出しは、なるべくゆっくりと行う事もポイントです。最近では灯油も消費数量を「ポイント」化して、あと出しジャンケンも可能です。
「雪ん子」を駆使すれば納品書に獲得ポイントをリアルタイムに表示する事も可能ですから、リライトカードも不要です。まずは配送サービス体制の充実で顧客満足度を高める事が大切。価格は自然についてきます。

灯油は、そのシーズン最初の納入を獲得すると絶対に有利です。データベースで前年度の納入客リストやスタート後にはスリーピングリストでデータ抽出し未納顧客を絶対に見逃さない事もポイントです。

受注体制はCTIによるコールセンターでミスの無いスピーディーな受注体制を構築しましょう。さらに今年からは携帯電話によるWEB受注で24時間の無人受注体制も可能です。これにより「巡回引き売り業者」は駆逐できます。

ゆきんこサポートセンターは「地域ナンバー1」の灯油ビジネスをサポートします。お早めにお申し付けください。



充電完了

2006年10月16日 09時48分12秒 | Weblog
二日間で体力を休めて充電完了。体力気力とも満タンです。
今週も頑張りましょう。

今週は東北と都内数箇所での構築作業とプレゼン。
打合せスケジュールも目白押しです。

灯油システムだけでなく流通管理と軽油税システムも全開スピードで構築開始。

誰にでもできることではありません。
誰にでも売れるコンテンツではありません。
オンリーワンビジネスですから当然の事です。

いままでの努力と涙と汗の数だけ喜びも大きい訳です。
利益だけ考えたら誰でもして見たいビジネスですが、いままでの投資金額と費やした時間を考えれば誰にもできないビジネスなのです。

まさに、業務に特化した特殊な知識を要する提案営業です。

人生には降りられない舞台がある… (フラガールより)。
結果は後からついてくる。
とにかく、全力投球なのです。