タイトルを書きながら、もう10月なんだと改めて月日の経つのが速くて驚いています。
9月は満月まではほぼ順調に見られましたが、その後が雲がいつも邪魔をしてお月様を見せてもらえませんでした。
楽しんだ火星と土星とさそり座のアンタレスで作る三角形も、雲で見られないでいる間にさそり座と土星はどんどん沈む時間を早め、火星はさそり座から離れていて座の方に移動しているようです。
では、今月も順番に惑星がどういう様子かお伝えしましょう。
水星:明け方の太陽の出る前に東空の低いところで見つけられるかもしれません。双眼鏡があった方がいいでしょう。
みたいと思う方は天気のよい早朝があれば今がチャンス。日が進むに連れて、どんどん低く見づらくなり、10月中旬以降は見るのが難しいと思います。
金星:夕方の西空にこの前も見えていました。これからどんどん見やすくなってきます。10月3日、4日には細い月と並んで西空低くで見つけられるでしょうか。さらに、10月30日には沈む時間をどんどん早めている土星が金星に大接近しますよ。
火星:さそり座とさようなら、いて座の方に移動中です。土星よりはゆっくりですが、それでも夕食後になんて思っていると10時前には沈んでしまうのでみつけられません。日没1時間前後が見頃です。南西に開けた場所に見に行くと、8日には火星の横に半月がよりそって、「火星君は今ここにいるんだよ」と教えてくれます。
木星:8月頃までは、結構楽しませてくれていた木星ですが、すっかり太陽に近づいてしまい、今は見られません。朝に移動中なので、朝に顔をみれるようになるまで我慢しましょう。
土星:さそり座のそばで沈む時間を早めています。10月3.4日は金星のそばに細い月、6日は土星のそばに三日月が近づいて「この星が土星だよ~」と教えてくれます。
さて、わかりましたか?つまり、今月は夕方に天気がよければ南西に開けた場所にいくと惑星たちが見えるということなんです。
地平線に近い順に金星・土星・火星が並んでいます。それを日々上る時間が遅くなる月が順番に金星、土星、火星と近づきながら、皆さんに惑星の紹介をしてくれるわけです。金星、土星、火星は肉眼でも分かりますから、是非みつけて楽しんでくださいね。低い空で見えづらいかもしれませんが、土星のそばのさそり座のアンタレスを手掛かりにさそり座の頭や尻尾を探すのも楽しいですよ。
キンモクセイが、黄色い小さな花を一生懸命咲かせていますね。入れ替わりに、セミの声が消え、ツバメも急にいなくなりました。
秋の到来です。急に寒くなるので、上着を忘れぬようにして体温調節に気をつけましょう。