ソーシャルディスタンスをずっと保ち続けていた土星と木星が、何だか近づいて来ていませんか?
<2020年11月14日17:25>
2つの星の距離は、いつも同じ拡大率で撮らないと近づいていることを比較できないので説明が難しいですが、今日夕方の空で(この並ぶ2人の距離、近い!)と思えましたよ。「人もGo to キャンペーンだ何だと言って、つい気の緩みがでてきているところで、おいおい君たちも?」なんて、思わず声をかけちゃいました。 でも、実は見かけは近くなっても、この惑星達は違う軌道を動いているので、12月22日に最接近するのですが、くっついて見えても、ちゃんとソーシャルディスタンスをとり続けているのです。
人間の方はというと、”ステイホーム”から一転、「経済」のためと外食や旅行を奨励してきたのですから、冬の乾燥も手伝って、コロナが感染拡大するのも当然です。しかも、医師会などで、第3波が来ていると警戒感をしめしているのに、まだブレーキをかけないでいる政府。大丈夫なんでしょうか?何も説明をしない、責任を取らない政府のなすがままに国民はノー天気にしていて、本当に大丈夫なのでしょうか?
下の図は、厚生労働省のココから転載したものです。以前のようなグラフによらない数字での統計も相変わらずの出し方で「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」として、「報道・広報」のところに出ているのですが、その探し方については、すでに「新型コロナウィルスの検査数を厚労省のHPで確認する方法(改定版)」で説明したので、そちらを参照して下さい。
さて、やっと見つけたこの下のグラフを見れば、一目瞭然!!! 医師の方々が言っているように「第3波が来ている」と思えるのが当たり前ですよね。ヨーロッパとかアメリカとかの例から考えて、「このタイミングを放置してGo Toキャンペーンなんて続けている場合じゃないでしょ!」と思う人が多くなるはずです。
テレビで一瞬流れたりはしますが、このグラフの語っている「事実」を、国民はもっともっと直視する必要があると私は思います。そして、報道ももっと伝えていいはずです。
そして、このグラフもまた、前の直ぐに見つけられたかというと、数字での統計に負けず劣らず、難しかったので、実際に見てみようと思う方のために、見つけ方をお伝えしておきます。下の説明を読んでこのグラフを探してみて頂ければ、どうやらこの政府は、国民にこのグラフをしっかり見てほしいと思っていないということに気づいて頂けると思います。
では、まず「このグラフが、どうやると厚生労働省のページで見つけられるか」の説明をしましょう。
最初に、厚生労働省のトップページを開きます。そして、上に表示されていて、どんどん画面が流れていくような下のような画像の中で、「新型コロナウィルスの感染症の情報はこちら」というのが流れた時に、大きい赤い文字の方ではなく、赤い文字の右の、白い小さい字で「新型コロナウィルス感染症について」と書いてあるところをクリックしましょう。赤い文字の方が目立ちますが、そこをクリックしてもサイトは出ません(!)。
まあ、矢印が画像の右左にあって、通り過ぎてしまったら矢印で戻せますが、何でこんなルーレットまがいの画面で、選択しないといけないのでしょうね?まるで敏捷力テストをされているみたいじゃないですか。 でも、まあ、よく見ると右の青地に白い文字でも「新型コロナウィルス感染症について」とあるので、そこをクリックしてもでるでしょうか・・・・いえいえ、クリックしても直接サイトにはいけません。ただ、下のような画像が表示されて止まった状態にはなります(何で、そこをクリックして直接サイトが開くようにしてないのかな???)。でも、仕方ありません。上でお伝えしたように、大きい赤い字ではなく、右の白い字の「新型コロナウィルス感染症について」をクリックして見ることにしましょう。
(なんで、こんなに面倒なの?)と、最初のところでイラだったら、グラフには辿り着けません。
なぜなら、やっと「新型コロナウィルス感染症について」というページが開けても、まだまだグラフは出てこないからです。最初に出てくるのは、下のような3つの説明、「感染リスクが高まる『5つの場面』」「国民のみなさま向けの情報」「政府の取組等」なのですから。さあ、下の画面をよく見て下さい。
あまり、大きく表示したら、うんざりされるのでこれでもかなり縮小して表示しましたが、こんな風に1つ目「感染リスクが高まる『5つの場面』」で「まず、自分たちで自助努力して下さい」というのを見て、次に「国民のみなさま向けの情報」で「こんな情報を政府は提供してますよ」を見て、さらに、「政府の取組等」で「政府はこんなに頑張って政策をしていますよ」という政府の(やっています!)の説明を見て頂いてから、さらにページを下へスクロールします。それをしていかないと、この説明の下にグラフが隠れているのさえ、気づくことができません。
分かりますか?感染者のグラフが出てくるのは、上に表示したページの1番下の「概況」の文字が出た後なのです。お疲れ様でした~~~~。何だか、菅首相の「自助、共助、公助」の言葉通りに自助が最初に来ていること。国民に危機を知らしめないで「経済」を回すことに重点が置かれていることが、ここにも感じられませんか?
国民に事実認識を深めようという意図より、国民には自分で責任を持って危なくないようにしてもらいながら、どうにか「経済」を回して行って、「もし問題が起これば、国民の自己責任」という声が何だか聞こえてくるような気がしました。
見つけづらい、かなり初期から公表されている「新型コロナウイルス感染症の現在の状況と厚生労働省の対応について」の説明に、PCR検査の最大能力は1日85000件近くになっているのに気づきました。ただ、昔も今も、最大能力が増えても、実施件数はそれと一緒にどんどん伸びていくこともなく、今も24000件とさっきお見せしたグラフのところに出ています。コロナウィルスの特徴は、「無症状でも感染能力があること。症状の出る人も、実は症状が出る前にすでに感染能力があり、感染を広げる可能性がある」ことでした。体温をいろいろな公共施設や病院で測るようになりましたが、このウィルスの特色から、これで万全と言えないことは明らかです。 検査数が多いことでニュースでよく比較された韓国を見てみましょう。厚生労働省の数字の統計の方のサイトから転載しました「国外の発生状況」から、日本と韓国を比較してみて下さい。
感染者数、日本はとうとう10万人を超えて韓国の4倍の感染者が出ています、死者数でも、韓国の3.8倍と4倍近いです。日本と韓国の違いは「実施検査数」と言われています。どうして、最大検査能力と実施検査数とが日本は乖離しているのでしょうか?
注意追記)*日本は人口が1.27億人、韓国は0.52億人なので、人口が2.5倍弱違うのを考えると、感染者も死者も4倍ではなく、約1.5~1.6倍と考えた方が正確でした。人口が14億人で日本の11倍ある中国と比較した方が良かったかもしれません。下の図で中国の感染者と死者数を日本と比べてみて下さい。
さあ、上に出したグラフをもう一度、下に出しておきます。じっくりとこのグラフを見てあなた自身がどんな行動をとり、どんな政府を選択しないといけないか、今の政府で大丈夫か、オリンピックなんて考えていられる事態なのだろうか、考えて行動して下さい。
勿論、私も私の予想が現実にならないことを願っています。だから、月にも日々祈っている訳ですが・・・現実から目を背けない大切さを忘れないようにすることは、心がけないと。人の命に関わる問題ですから。