守門岳は袴岳、青雲岳、大岳の三連山の総称で、通常主峰袴岳を守門岳と呼んでいるそうです。
浅草岳に登って翌日に守門岳、というのはもしかして私には無理なんじゃないか?と思っていたけれど
足も膝も何ともない。何とか登れそう。
午後から崩れるかもしれないという予報でお天気が心配だったけれど、早朝出発で早目に下山できれば少しぐらい降られても何とかなるだろう。
少しでも登りが楽なようにと標高766mの保久礼登山口まで送迎をお願いしました。
23年の豪雨の影響?で工事中とかで遠回りをしなければ行かれないらしく、
宿から登山口まで50分ほどかかりました。
コース 保久礼小屋登山口~キビタキ避難小屋~大岳~青雲岳~守門岳~大白川登山口~大白川駅
駐車場には二台の車が止まっていました。
浅草岳に比べればぐんと少ないけれど何とか登山者はいるようです。よかった~。
これから登る大岳。あそこまで行かれるかしら~。
太陽も出て今のところお天気もよさそう。
ただ暑くなるって言ってたから昨日と同じに汗びっしょりになるんだろうな~。
保久礼小屋ってどんな小屋だろう?と思っていたのですが、見るからに不気味な小屋。
中を覗いてみたら想像以上でした。
とてもこんなところには泊まれません。
ま、汚いけれどトイレがあるのは助かります。
キャンプ場だったということで美味しい水もありました。
しばらくはずっと階段が続きます。
小一時間でキビタキ避難小屋ですが、小屋に寄らない近道もあり、わざわざ寄る必要もないので近道を行きました。
トイレもなく三角屋根の小さい小屋だということで、保久礼小屋があの有様だから推して知るべしです。
階段の道が終わると、少しえぐれた赤土の登山道。滑りやすい。
展望台。曇りがちで気温も高く霞んでよく見えません。
お花も少ない・・・。
もう少しで大岳?
これは?チゴユリ?
残雪の模様のような蝶。
調べたらキンモンガという蛾だと分かりました。
大岳山頂付近でようやくヒメサユリ~。
でも数が少ないです。
お花は浅草岳とほぼ同じ。ほかにゴゼンタチバナ、アカモノなど。
コイワカガミ ミツバオウレン
大岳山頂~。
誰もいません。でも一人のおじさんに途中で抜かされました。
守門大明神が祭られているそうです。登山の無事をお願いしました。
大岳を越えると、これから行く青雲岳、守門岳が見えました。
気持ちのよい眺めです。
が、一旦ぐんと下ってまた登り返すのです。
ちょっとうんざり~。
ギンリョウソウ ○○アザミ
ニッコウキスゲ。
ニッコウキスゲが咲いているって聞いてたけれど、ポツリポツリ。
ちょっとがっかり。
大岳を振り返る。
下って登りました。
青雲岳。
新潟の山はどこでも鐘があるのでしょうか~?
ここは休憩するのに気持ちのよい場所です。
でも取りあえず守門岳を目指します。
また一人に抜かされました。
途中でもう下山のおじさんにも会いました。
やはり山の中で人に会うとホッとします。
今度は団体さんとすれ違い。
トキソウが咲いてるよ~と教えてもらいました。
カラマツソウ。でもお花が少ない・・・。
守門岳への最後の登りがきつい~。
ようやく頂上到着。ここでもトンボがすごかった。
山頂には大白川から登ってきた20数名の団体さんがいてとても賑やかでした。
青雲岳でお弁当にすると言い、まもなく下山して行き誰もいなくなりました。
私はここでお昼にします。
何だかガスが少し上がってきたみたいで、景色もあまり見えないし雨に降られないうちに下山です。
ミヤマクルマバナ?
オオバキスミレ?
ヒメシャガ?
守門岳を振り返る。
このコースはこんな崩れかかったトラバースが何箇所もあり、赤土で滑りやすく
注意して歩いていても5~6回滑ってしまいました。
雨でも降ったらぬかるんで最悪でしょう、きっと。
三の芝辺りの残雪。
ここでよく道に迷う人が多いらしく、山頂にいた団体さんのリーダーの方に『まっすぐ行ってから左側に折れてください。我々が踏み跡をつけておきましたから。』とわざわざ教えてくれました。
でもまっすぐどこを歩くのか?よくわからなかった・・・。
古い踏み跡、新しい踏み跡区別がつかず、大体汚れているところを歩く。
下の方に夏道が出ていたのでよかった~。
ガスっていたら分からなかったかも。いざとなったらGPSが頼りです。
クジャクチョウ
思いがけずサンカヨウが咲いていました。
山頂はガスがかかってきました。
大白川登山口へのコースはハードでした。
とても急で所々ロープが下がっていたり、滑りやすい石の道だったり。
下りにすごく気を使い時間もかかりました。
このコースは登るのも大変。
これから登って行くという人たち二組いました。
何とか電車に間に合いそうな時間に登山口に下りて来られました。
登山口はワラビの栽培地になっていて、地元のおばさんがワラビを摘んでいました。
作業が終わりこれから車で下るから乗って行かない~?って声を掛けてくれた~!
この日は宿の都合が悪くてお迎えがなく、これから駅まで2時間弱歩かなければならないところでした。
暑さとコースのハードさでヘロヘロになりながらも頑張ろう!と思っていたけれど、こんな声を掛けられてもう飛び上がらんばかり~。
いいんですか~?ほんとに~?嬉しい~!
お言葉に甘えて車に乗せていただき、下まで運んでもらいました。
あと30分国道を歩けばJR大白川駅に着きます。
ほんとに助かりました。
JR大白川駅は一見お蕎麦屋さんに見える。
お蕎麦屋さんの建物を借りているような感じの無人駅です。
ここでいいんだよね~と思いながら見ていると、一台の車が止り男の人が降りてきました。
男の人は『電車走っているの~?』と言いながらドアを開けて時刻表を見て、
『電車来るまでまだ2時間もある。どこまで行くんですか~?』と言うので小出までです。と言うと
小出なら帰り道だから車に乗せてくださると言って後ろの座席の荷物をどけてくれるのです。
一応は遠慮したのですが、ご親切に言ってくださって、またもやずうずうしくお言葉に甘えて車にのせていただきました。
元々は東京の方で今は新潟市に住むこの方は、鬼ヶ面山から浅草岳に登ってこれから帰るところだそうで、
新潟の山の話だのいろいろおしゃべりしながら、予定より2時間も早く小出に着きました。
またまた大助かり。ほんとにありがとうございました。
こんなラッキーが重なってこれは私の普段の行いのせい~?
ではなく、こちらは親切な方ばかりなんですね~。
ヒメサユリに出会えて、親切な方々にも出会えて、ほんとに嬉しい山旅になりました。
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