日々の出来事や思ったこと、趣味やペットのことなどを書き流す自己満足ノートです。
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鹿島槍ヶ岳~五竜岳~唐松岳
2008年の山
/
2008-09-18 02:13:22
八月のお盆過ぎから行く機会を窺っていたが、ようやくお天気も良さそう。
ということで12日の夜行バスで扇沢に入り柏原新道~冷池山荘(泊)~鹿島槍ヶ岳~キレット小屋(泊)~
五竜岳~五竜山荘(泊)~唐松岳~八方と3泊4日で縦走してきました。
このコースは大抵の人は2泊3日で歩くコース。健脚の人なら一泊で歩きます。
実際、キレット小屋で出会った方(女性。50才前後ぐらい?)は、扇沢からキレット小屋まで一日で歩き、
翌日は遠見尾根か八方尾根へ下山という信じられない方でした。
しかし体力脚力に自信のない私は、5~6時間のコースタイムを1日で歩くこととし、4日かけて頑張ろうと思いました。
それ以上無理をすれば疲れから事故に繋がる可能性が高まります。
途中で出会った方々からは「のんびりでいいですね~。」と言われました。
「お一人ですか?」と度々聞かれ、きっとあとで「あのおばさん、無事に歩けたのだろうか?」と心配してくれているのでは?
と思います。
扇沢~爺ガ岳~冷池山荘
連休とあって夜行バスは満員。
冷池山荘の宿泊も定員オーバーとなるほどの混雑ぶりでした。
やはり連休は外して行きたいものです。
歩き始めから小雨が降り出しましたが風もなく、9時頃にはやみ、その後は時々降るといった具合でまずまず。
柏原新道は聞いていた通りとっても歩きやすい道でした。石畳の段差も大きくなく歩くのに余計な力が要りません。
種池山荘まで標高差1100m以上もあるとはとても思えないほど快調に歩けました。
種池山荘が見えました。
爺ガ岳は南峰、中峰、北峰と山頂が3つあったのですね。
せっかくだからと南峰、中峰は頂上を踏みましたが、
北峰に登る場所が分からず知らない間に通り過ぎていたようでした。
爺ガ岳南峰。
冷池山荘~鹿島槍ヶ岳~八峰キレット~キレット小屋
今日はいよいよキレット越えをする日です。
雨も上がり、ガスってはいるけれどまずまずのお天気。
鹿島槍ヶ岳に着くころにはガスが晴れてくれれば~と願いましたが・・・。
冷池山荘に泊まる人たちは鹿島槍ヶ岳を往復する人が多いようでした。
小さなサブザックを背負う人と、デカザックの人とで行き先がわかります。
途中で出会った人から
「お一人でキレット越えですか?頑張ってくださいね~」と声を掛けられます。
「新聞に載らないように頑張ります。」と答えます。
鹿島槍への稜線。
鹿島槍ヶ岳の南峰は案外広く人がいっぱいでした。
山頂の真上はそこだけ丸く真っ青な青空になっているのに、周りはガスで展望はなし。残念。
鹿島槍往復の人は北峰には行かず、南峰だけで帰って行く人が多いようです。
北峰への道からその後の険しい道程が始まったような気がしました。
鹿島槍北峰山頂。
南峰と打って変わって北峰の侘しいこと!
登る人も少なく山頂表示板もこの通り。
私が登った時には誰~もいませんでした。
いよいよ八峰キレットを目指して下ります。
400m以上の標高差をジグザグと下ります。
このコースは上りの方が大変そう。途中で喘ぎ喘ぎ上ってくる人たちとすれ違います。
クサリ場もありますがそれほど怖くはありません。
核心の八峰キレットですが!
はしごを登り降りするだけ!
はしごはしっかり付けられているので鎖より安全です。
それよりキレット小屋までのクサリ場の方が慎重になりました。
それでも拍子抜けするぐらい怖さを感じませんでした。
キレット小屋はきれいでいつでも空いていて、食事も美味しいという情報。
楽しみにしていました。
昨夜の冷池山荘の混雑でほとんど眠れなかった私は今夜こそ!と思いましたが・・・。
山小屋での泊まりは混む混まないに関係なく、この日もほとんど眠れず。
頭痛も起きてきて、できれば明日は下に下りたいな~と思ったが無理な願いでした。
夕方にはガスも晴れ、小屋の窓から剣岳のシルエットがくっきり!
星(金星?)も見えて明日は晴れそう!
そういえば今夜はお月見。
外に出て、信州側の見える場所まで少し登り、お月見ができました!
キレット小屋~五竜岳~五竜山荘
今日は朝から快晴です!
剣もばっちり!
のんびりしていたわけではないけれど、最後から2番目の出発になってしまいました。
そして最後の出発となったおじさんにも途中でとっとと追い抜かれ・・・。
厳しい道のり一人旅となったのでした。
キレット小屋を振り返る。
キレット小屋を出て間もなく、さっそく険しい下り。
これまでの道とは一味も二味も違う!
クサリ場など斜度も60度以上あるのではないか?と思われるような気がする。
クサリと岩をしっかり掴み、次に足を下ろす位置を確かめながら一歩一歩下ります。
こんな急斜面のクサリ場岩場だらけで北尾根の頭まで1時間半のコースタイムを2時間半かかってしまいました。
剣岳を見ながら・・・。立山も見えます。
信州側は雲海の向こうに、焼山、火打山、妙高山(中央)、乙妻山、高妻山。
五竜から来る人とすれ違うようになり、ちょっと元気がでます。
それでも10人にも満たない人でした。
このコースは岩場の合間に普通の道があるという感じです。
遠くから見ると普通の道に見えても実際は岩場の小さな上り下りがあったりと、気を抜けません。
岩場の登りはだらだらと登るより一気に高度が稼げるという点で嬉しくもあります。
ただ急斜面を目の前にして、ここをホントに登れるのかしら~と不安になったりもしましたが、
気合いだ~!と某選手ではないけれど覚悟を決めて取り付けば、ぐんぐん登れる爽快さも味わえました。
五竜岳への険しい道。
来た道を振り返る。
五竜岳のG5辺りから遠くに若者らしきグループが見え出しました。
冷池山荘から来たのでしょう。
見るたびに近づき、五竜岳の登りの途中でとうとう追い抜かれてしまいました。
北尾根の頭から五竜岳まで2時間半のコースを実に3時間半かかって、ようやく山頂に着いた時には、
これで何とか無事に帰れそうだとホッとしました。
山頂からのパノラマ。
鹿島槍の向こうには小さく槍ヶ岳も見えました。
こちらは唐松岳の向こうに白馬鑓、小さく白馬岳。
五竜山荘へ。
五竜岳からの下りも気を抜けません。
大分足も疲れてきています。ゆっくりゆっくり下りましたが、山頂で一緒になった五竜岳往復のおじさんが心配そうに私の様子を見てくれていました。
多分私の岩場の上り下りなど、他人が見たら見ていられないぐらいおっかない光景だったかもしれません。
結局、出来れば下山・・・などと無謀な願いはとっくに諦め、五竜山荘のお世話になることになりました。
五竜山荘~唐松山荘~唐松岳往復~八方
この日も眠れず・・・。
そして大失敗をしてしまいました~。
このことはまたの機会に・・・。
今日もいい天気です。
五竜岳。
こんな日にすぐ下山はもったいない。
それに遠見尾根はけっこう時間がかかりあまり好きじゃない。
初めの予定通り唐松山荘まで行って八方尾根を下り、八方の温泉に入って帰ろう。
なだらかな道を下ります。
こんな景色だったんだ~!
前にここを娘と歩いた時はガスで何も見えなかった。
こんな道もあったっけ?
まるで違う道を歩いているようでした。
最低鞍部まで下ると、いよいよ登りです。
最初はだらだら登りですが確実に疲れが足にきているのがわかります。
そして最後の難所、牛首。
前にここを下った時はそんなに怖く感じませんでした。
周りがガスに包まれていたせいでしょう。
今日はよく見えます。かなりの高度感!
それに前は下りだったが今日は上り。
私はどちらかといえば下りの方がいい。
登りはどんどん高くなって恐怖が出てきます。反対に下りは平地に近づくので安心感がある。
でも岩場などは下りの方が滑りやすく、より危険と言われています。
クサリ場をひょっこり越すと、思いがけなく雷鳥とご対面!
ホントに目と鼻の先の距離で、しかもびっくりする様子もなく仲良くそぞろ歩くカップル。
さらにイワヒバリ?
一人頑張るおばさんを慰めてくれました。
無事牛首を越え、唐松山荘に着きました。
晴れて唐松岳もよく見える。
これは山頂まで行くっきゃない!
これまで2回来ましたが、いつもガスだったのでここからの景色を見たことがありませんでした。
不帰ノ嶮はどんな様子なのか?
でもこちら側からはあまりよくわかりませんでした。
信州側からガスが湧きだしました。
すでにお昼の時間。
早く下りて温泉に入りたい。
唐松山荘の裏側から八方尾根に入ると、とたんにガスの中です。
上の樺、下の樺は少し色づき始めていました。
八方池には数人の人がいただけで何か寂しい。
季節には大賑わいを見せる場所だが・・・。
八方山荘に辿りつき、3泊4日の今回の縦走が終わりました。
思っていたより八峰キレットは怖くなかった。それよりキレット小屋から五竜岳までのコースの方が手強かった。
岩場で重いザックに振られたりしたらいけないと、極力荷物を軽くした。
他の人はすごく大きくて重そうなザックを背負っているけれど、みんな体力あるのよね~。
羨ましい・・・。
ちなみに、ザックは軽い補修したザックは、やはりやめました。
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