去年閑人kazuさんのブログで紹介されていた、双六谷と鏡平の素晴らしい紅葉を是非見たい。
双六谷の紅葉は以前山の雑誌にも紹介されていて、印象に残っていました。
そして以前から一度行きたいと思っていた笠ヶ岳。
北アルプスのどの山から見ても、それとすぐわかる端っこの山。
今年の紅葉の山は鏡平から笠ヶ岳に行こうと思っていました。
今年の紅葉はこの数年のうちでは早いという情報でしたが、お天気がどうもすっきりとしない。
しかし、この前のような何日も続く快晴なんて秋のお天気では稀なこと。
お天気を待っていたら紅葉が終わってしまう。
登る時と下るときは少々降られても、中日の縦走の時だけ晴れてくれればいい。
そう考えて新穂高行きの夜行バス、毎日アルペン号を前日に予約しました。
毎日アルペン号は3人掛けのプレミアムタイプ。25~6人のほぼ満席状態。
上高地に寄ってから新穂高に廻ります。
ほとんど上高地で下りて、新穂高まで乗ってきたのは4人だけでした。
新穂高から小池新道を登るのは18年ぶりです。
コース 新穂高温泉~わさび平~小池新道~鏡平山荘(泊)
鏡平山荘~弓折岳分岐~大ノマ岳~笠新道分岐~笠ヶ岳~山荘(泊)
笠ヶ岳山荘~笠新道分岐~杓子平~笠新道登山口~新穂高温泉
新穂高温泉では橋の架け替え工事中とかでトイレは仮設でした。
どの橋が架け替えなのか?よくわからないけど・・・。
橋を渡って左俣林道に入ります。
この日の予報は曇り時々晴れ。
朝のうち青空も少し覗いていたけれど、山々はガスに覆われていました。
林道の紅葉はまだまだですが、きれいに色づいている葉っぱも~。
途中、笠新道登山口で6~7人のパーティー。
これから笠新道を登ると言う。
急登で知られる笠新道を、とてもじゃないけれど私の体力では自信がないので私は鏡平を廻って笠ヶ岳へ向かいます。
が、実は密かに、行かれたら双六山荘まで行きたいと思っていたのです。
わさび平小屋で出会ったこのおじさんは三脚を担いで、鏡平でじっくりと写真を撮るとか。
秩父沢に着くころは周りは真っ白になってしまいました。
でも山肌はけっこう色づいてきれい。
シシウドヶ原に着いたころには更に真っ白。
お腹もすいたし、雨にならないうちに腹ごしらえをしておきましょう~。
シシウドヶ原を出発するころ、とうとうポツポツとしてきました。
12時半ごろ鏡平に到着。
真っ白で何も見えません。
行かれたら双六小屋まで行こう、と思っていたけれど、雨の中あと2時間半歩く気はしないし
鏡池は何も見えないし、鏡平山荘で泊まることにしました。
寒かったので布団を被って横になっていたら何時の間にかうとうとしていたらしい。
気が付いたら3時。雨が上がってる!
あわててカメラを持って外に飛び出しました。
山荘横の池。双六方面。
鏡池へ。写真撮りの人がもう何人も出ていました。
槍ヶ岳。
いろいろな角度で撮ってみたけれど、池への映り込みはこれが精いっぱい。
もっと下から撮っている人もいたのだけれど。。。
鏡平山荘の宿泊者は17~8人ぐらい。
夕食はボリュームがありすぎて食べきれなかった。
山では残さないようにといつも気をつけているのですが、お腹がいっぱいでもう吐きそうでした。
二日目。予報通りお天気になりました~!
弓折岳分岐に登る途中。飛騨乗越からお日様が出てきました。
穂高連峰。雲は多めですが爽やかに晴れました。
鏡平。
お天気もいいし、分岐にザックをデポし双六方面に少し行ってみることにしました。
いやぁ~。空身って何ていいんだろ~。
笠への稜線。
双六岳。鷲羽岳と水晶岳も見えました。
双六山荘まで行ってみようかな~と思ったけれど、ピークからぐっと下りまたここを登って来なければならないと思って30分歩いて引き返しました。
往復1時間の散歩。双六谷が見渡せるかな~と思ったのだけれど・・・。
双六山荘、鷲羽岳、水晶岳。
南には焼岳と乗鞍岳、その向こうにほんのちょっと御嶽山も見えます。
西側は白山。
鏡平を見渡す。
山肌の紅葉。
やはり傍で見れば枯れた葉も多いのですが、でもやっぱりきれいです。
分岐に戻り、ザックを担いで出発です。
左俣谷を俯瞰。
大ノマ乗越から大ノマ岳への登り。
ダケカンバがきれい。
双六谷を俯瞰。
大ノマ乗越の前後で、双六谷がよく見渡せました。
山肌がほんとにきれい~。
今年はコバイケイソウの当たり年だったということで、たくさんのコバイケイソウの枯れ花。
何と!ミヤマリンドウがまだたくさん咲いていました!
秩父平から抜戸岳への稜線に乗ります。
これが秩父岩?
振り返る。
お腹がすいたのでここでお昼にします。
私はここが秩父平だと思ったのですよね~。
秩父平はこの少し上でした。
で、秩父平に乗る前にまたまた道間違いをして、ガラ場を登って行ったのでした。
岩につけられた丸印に気付かず、きれいに道が付けられた方へ進入。
赤いリボンのついた棒が転がっていました。???
ガラ場は何となく踏み跡もある。でも苔が付いている。
何となくおかしい?と思ってGPSを確かめてみると、明らかにコースから外れていました。
歩いて7~8分だったからそれほどのロスでなくてよかったです。
でも、必ず一度は道間違いするよね・・・。
無事秩父平を通って抜戸岳の稜線に乗りました。
笠ヶ岳。
12時を過ぎ雲が湧いてきました。早くしないと~。
稜線漫歩のコース。
槍穂を眺めながら・・・。
もう少し青空だったらな~。
ようやく笠新道分岐に到着。
杓子平を俯瞰。明日はあそこを下るのね~。
分岐からが長かった。
小さなアップダウンが案外あって、1時間のお散歩のツケもあったのか?なかなか着かない。
抜戸岩。
山荘が見えてきました。
雲の向こうに、もしかして日本海?!
山は黒部五郎岳と薬師岳。
まだまだ・・・。
もうすぐ・・・?
『ガンバ』とか『山荘すぐそこ』とかいくつも励ましの言葉が。
一番きついところ。みんなおんなじ~?
やっと、ほんとにやっと山荘に着きました~。
へろへろ~!
さっそく宿泊手続きをします。
山荘の人は『部屋にはいつでもご案内しますから、先に山頂に行ってきてもいいですよ。』と言いました。
靴を脱いで上がってしまうと嫌になる、明日のお天気はどうなるかわからないし~。
ということで、お茶だけ持って山頂に行くことにしました。
山頂まで15分ほど。
石ガレとハイマツの山ですね~。
槍穂。雲が少し湧いていますが何とか持ちました。
双六から立山剱、薬師岳、日本海まで見えます。
黒部五郎岳 薬師岳
剱岳 立山
手前は雲ノ平
白山
景色を十分堪能し下ります。
山荘前から槍ヶ岳、穂高岳。
笠ヶ岳山荘の夕食。お味は美味しかったです。
夕食後、窓から覗くと空が染まってる!
山荘の裏側に廻ってみると、白山の右手にすでに日が沈んだ後でした。
でも夕焼けがすごかった~。
他の人たちもぞくぞくと集まってきて歓声を上げています。
暗くなって槍穂の山荘の明かり。
三日目。
起きてみたら真っ白・・・。
一時雨という予報だったので、雨を覚悟でレインウェアをヤッケ代わりに着て出発です。
1時間ぐらい歩いたら少しガスがとれてきました!
杓子平。穂高も見えてきました。ラッキー!
分岐からガレの道を下ります。
まだ時々ガスるけど、だんだん日も差すようになり雨具も脱ぎました。
きれいなナナカマド。
杓子平から。真ん中のピークから下ってきました。
この先、ずっと下りでゆっくり休むところもないと聞いたので、まだ早いけれどちょっと腹ごしらえ。
でもここは気持ちのいいところですね~!
ここから笠新道の本格的な下りが始まります。(右手へ)
笠ヶ岳ともお別れ~。
私は笠新道ってブナ立て尾根みたいなものだと思ってた。
ブナ立て尾根も今の時期紅葉が素晴らしいのだろうけれど、笠新道は紅葉の中をジグザグと下って行きます。
とっても明るい道!
そして槍や穂高も眺めながら歩けます。
山肌の紅葉がきれい!
1450mぐらいのブナやナラの林。まだまだ緑。
杓子平から3時間のコースタイムかからず登山口に到着しました~。
笠新道は登りは杓子平まで4時間20分、分岐まで1時間20分、合計で稜線まで6時間近い道程になり大変だけど、下りはドスンドスンと下りて来なければ明るくて快適なコースだと思いました。(秋だけ?)
でもお天気がいいと日に照らされて暑いかも。
しかし、前日もいたけれどこの日も笠新道を日帰りとか、笠ヶ岳に登ってから双六まで行くとかいう信じられない人がけっこういてびっくり。
ああいう人たち、膝を傷めぬよう十分お気を付けください。
この日は結局雨も降らず、二日目もすっきりとした青空という訳にはいかなかったけれど
十分紅葉を楽しんできました。
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