ゴールデンウィークの春山はどこにしよう~?
というより、ゴールデンウィークの春山に何時まで行くことができるのか?
今年は果たして無事に登れるのか?
年々衰えてくる体力との闘いです。
今年はやっぱり、樹林帯を長い時間かけて登るより、見晴らしの良い八方尾根を登り唐松岳へ行くことにしました。
去年がものすごく寒かったので、やたら衣類を詰め込んだらザックがすごく重くて、
もう来年は雪の山は無理かな~と思った。
ゆっくり時間をかけて登れば何とか辿り着けるだろうか。
どうしても無理なようなら途中で引き返すことも考えに入れ、ムーンライト信州号に乗り込む。
ゴンドラ乗り場の地下の更衣室で身支度を整えて出てみると、もうたくさんの人が並んでいた。
今年は登山者の数もずいぶん増えたような気がする。
ゴンドラ乗り場は今年は『お一人様専用入口』がなく、ちゃんと並んだ順番だった。
きっとクレームがついたのだろう。
ゴンドラとリフト2本を乗り継ぎ八方池山荘へ。
今年は暖かかったせいか外のトイレが使えました。
トイレを済ませ出発です。
いいお天気~。だいぶ雪解けが進んでいるようです。
白馬三山もきれいに見えます。
五竜岳と鹿島槍ヶ岳もばっちり。
だけど、上空に出てきた薄い雲が気になる。
明日は崩れるって予報だけど、もうその兆しか?
遠見尾根の向こうに見えるのは常念岳だって誰かが言っていました。
八方池はまだ雪の下。不帰の嶮。
『いいカメラ持ってるね~。ちょっと貸してごらん。登っているところ撮ってあげるから。』
年配のおじさんに声をかけられ、えっちらおっちら登っているところを撮っていただきました。
自分のこういう姿って自分では撮れないから、いい記念になりました。
ありがとうございました。
もうすぐ丸山です。
今年も下の樺辺りからアイゼンを着けましたが、雪のないガレと雪が交互にくるので雪の踏み跡が汚いです。
白馬三山。 白馬鑓ヶ岳 杓子岳 白馬岳
鹿島槍ヶ岳 五竜岳
丸山到着。
下を見ると登山者が続々と登ってきます。
火打山 妙高山 乙妻山 高妻山 黒姫山
火打山 妙高山
雪の尾根と空の色が同じで堺が分からなくなってきました~。
不帰三峰手前の鞍部からスキーヤーが滑り出しました。
ここを滑り降りるスキーヤーがいることは聞いていたけど、見るのは初めて~。
どこまで滑って行くんだろ・・・。
雪が緩んで雪崩なければいいけれど。
稜線に到着~。
剱岳~。間に合った・・・。
空は白いけど高曇りで山々は見渡せます。
五竜岳。
五竜岳 立山 剱岳
唐松岳。
去年より30分ほど早く到着しました。
まだまだ大丈夫~?
これから山頂を往復してると小一時間掛かる。山頂に登らずに下りればまだゴンドラに間に合う。
どうしよう~?
明日はガスるのはほぼ確実。雨か雪もあるかもしれない。
登っている時は明日の雨を覚悟していたのだけれど
思ったより早く登って来れたので今日中に帰った方がいいのではないか?
という気持ちが突然湧いてきました。
この曇り空の中、山頂に行っても、見える景色は去年の素晴らしさに到底及ばない。
唐松岳は何度も登っているし、今日はこのまま下ろう!
剱岳に会えたしそれだけで十分。
今日中に家へ帰ればお風呂にも入れるし温かい自分の布団で寝られる~。
ということで今回は山頂はパスしたのでした~。
山荘に着いたらトイレと思っていたのに、すっかり忘れて山荘に寄らず下山。
汗にもなったので何とか下まで間に合いました。
剱岳をもう一度。
今回は登山者がすごく多いと感じたけれど、日帰りで帰る人たちも多かったですね~。
下山は慎重に。
雪のないガレはアイゼンが石の上に乗っかりすごく歩きにくいしバランスを崩しやすいです。
下りの斜面でシリセードをやっている人たちを見て、私も真似てやってみました。
(踏み跡を外した場所でやっています。)
けっこう加速してスピードが出たので、途中でピッケルを刺しながらブレーキをかけました。
お尻に敷くものがなかったので、ズボンが濡れてシャツの間にも雪が侵入。
でも面白かった~。二回やりました~。
今度来る時はビニールの風呂敷でも持ってこよう。
シリセードの跡。
シリセードのおかげか?下りは2時間半で八方池山荘まで下りて来られました。
ゴンドラ乗り場では下の方が雪がなく滑れないので、
ゴンドラ終了時間に間に合わせて帰ろうというスキーヤーも並んで長い行列ができていました。
いつも八方のバスターミナルから近道を通ってゴンドラ乗り場に行こうと思うのだけれど、
いつも迷って結局遠回りすることが多かった。
去年の不帰の時は地元のおじさんに近道を聞いたら、わざわざ車で送ってくださったりして・・・。
今度こそちゃんと道を覚えておこうと思っていたら、こんな看板発見~。
ここに『歩行者専用近道』って書いてあったのですね。
行きはまだメガネをかけていないので、近眼の私は上の矢印↑しか見えなかったのでした。
次こそは間違えないでしょう。
このコースを夜行日帰りなんてしたことなかったし出来るとは思わなかったのだけれど、
何とか無事に下りて来られました。
八方池山荘に着いた時はさすがに足が疲れた・・・。
今回は唐松岳山頂は結局パスしてしまったのだけれど、天候を考えればこれが正解だったと思いたい。
せっかくのゴールデンウィークなのに消化不良気味でちょっと残念だけど。
でも登りは一日中景色も良く見えたのでよかったです。
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