貴の備忘録

気の向くまま、興味のあることを書いて置く場所。

茶封筒の宴

2011-12-06 08:12:26 | GPz1100
箱根で忘年会が行われたので参加してきた。



主催いわく8,000円ほどで1泊出来て、温泉付きの宿があるという。期待は出来ないと思って、しかも見た目も設備的にも対したことは無いのだが、ポイントがきちんと押さえてあって、隠れ宿というセールス文句に恥じない居心地の良い宿であった。人の手と気配りが隅々まで届いていて、とても高齢のご夫婦で営んでおられるという感じがしない。

民宿 さくらい荘

特に良かったのが温泉で、控えめな硫黄臭と湯ノ花で白濁した湯に浸かっていると、ジワジワと芯から温まってくる。出湯口近辺は熱め、最下流はぬるめと絶妙なセッティングになっていて、晩と朝の入浴で染みついた硫黄の匂いは、家の風呂まで続いていて源泉掛け流しをそっと主張していた。
何もかも刺激的で野趣溢れる温泉も面白いが、一年の疲れを癒すにはココのように諸事控えめながら筋だけは通っている温泉が良い。

宴席では茶封筒にまつわる人間模様と、植毛技術の進化に関して語り合ってきた。
酒は 百年の孤独という素晴らしい焼酎を皮切りに、スコッチ、ワインと進むうちに気がついたら朝。
続きはWEBで というところだろう。



翌日は快晴。
二日酔いのけだるさの中、5時間待ちS氏が通り湯に訪れて合流し、A氏が帰路に着くというメンバーチェンジが行われたが、主役の一つは間違いなくクルマ。



NAロドスタは昔の愛車、DR30鉄仮面は厨房時代の憧れ、そして、高速で絡んでは返り討ちに有う事も多かったR32 GT-R。1台でも飽きないのに、3台も揃ったら・・・。



チェックアウト時間など関係無しの11時過ぎまで、あ~だこ~だと車や単車を囲んで談義が尽きなかった。



走り始めると文字通り1つ目のコーナーで見えなくなったが、進入の後ろ姿一つでもGPzと同じ匂いがして面白かった。タイヤの数に関係なく、乗り手が同じだと同じ動きになるのだろうか?
同じペースで走れるクルマだったらな・・・と思う一時だった。



尽きぬ名残を断ち切って帰路は箱根新道、西湘バイパス、R138と平凡に移動したが、新湘南バイパスを使わなかったのが失敗だった。サザンビーチで遅い昼飯がてら運転マナーに一花咲かせたら、既に湘南一帯は大渋滞が始まっていて、家に着いたら辺りは暗くなっていた。
前日の荒天で単車で行かなかったのは残念だが、こういうのも有りかなという忘年会であった。



番外編は、向こうから声を掛けてきたこのオジョーサン。綺麗に全塗装された一見1.6前期ノーマルに乗って現れた。



聞けば足周りやボディ補強から冷却系まで性能面は一通り弄ってあり、オーバーホールだのついでに1.8がどうのこうのと全く隙がない。同じ弄り倒すにしても、軽いと噂のNA8CE純正15インチに、ユーノスのセンターエンブレムをつけておくセンスが渋いではないか?
サーキットで走るためとか、笑顔でさらっと言ってのける好き者だった。

もっとも冬の芦ノ湖スカイラインに一人で蓋を開けて走りに来て、撮影会を見て?話しかけて来たという段階で、推して知るべしではある。この道は有料ながら意外な出来事が多くて面白い。
コメント (2)
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