ギンザ・グラフィック・ギャラリーの3月展オープニングに行ってきました。
一昨年、庭園美術館でかなりおおがかりのアレクサンドル・ロトチェンコと奥さん
のワルワーラ・ステバーノフ?の2人展を観ていますし、原宿で観たこともありま
すので、「ロトチェンコか」という気持ちが正直、若干ありました。
ところがドッコイでした。私の眼に、ロトチェンコの作品がみずみずしいくらい
に飛び込んできて、もう一度新鮮な出会いになったのです。
理由はすぐに了解できました。会場構成がいいのです。作品の中の色に合わせて
しっとりと落ち着いた色の空間に、ロトチェンコの明快で力のこもったグラフィッ
クがとても90年前の作品とは思えない新鮮さで語りかけてくるのです。
会場構成は矢萩喜従郎さんでした。建築はもとよりグラフィック、エディトリアル、
写真、アート、家具、e.t.c.ロトチェンコをはるかに上回る芸術活動をしておられる
矢萩さんならばこそ、ロトチェンコへの深い理解と愛着を形にされたのだと直感でき
ました。
地下会場でロトチェンコのお孫さんアレクサンドル・ラブレンチェフさんがビデオ
で矢萩さんとGGGの空間について話しておられるのを聞いてもそれがよくわかりま
した。
原画はもちろん、印刷作品もふくめて157点という展示作品は全部、このお孫さ
んの所蔵のものを借り出したそうで、初めて見る作品がかなりありました。ブランド
マークを筆頭に現代の要素だらけのポスターにくらべて、実に簡素でありながら、力
強い訴求力をもつ作品に圧倒されます。惹かれます。この写真の作品はゴム会社のポ
スターでラクダの背の上に訴求媒体である靴を置き、アラビア文字のコピーを添えて
います。また、メインの円の中にテーブルオイルを3本配してアッピールしているポ
スターも、これぞロトチェンコのデザイン思想と印象に残りました。
このロトチェンコの展覧会は3月27日(火)までで、矢萩さんのギャラリートーク
は3月16日、要予約です。
一昨年、庭園美術館でかなりおおがかりのアレクサンドル・ロトチェンコと奥さん
のワルワーラ・ステバーノフ?の2人展を観ていますし、原宿で観たこともありま
すので、「ロトチェンコか」という気持ちが正直、若干ありました。
ところがドッコイでした。私の眼に、ロトチェンコの作品がみずみずしいくらい
に飛び込んできて、もう一度新鮮な出会いになったのです。
理由はすぐに了解できました。会場構成がいいのです。作品の中の色に合わせて
しっとりと落ち着いた色の空間に、ロトチェンコの明快で力のこもったグラフィッ
クがとても90年前の作品とは思えない新鮮さで語りかけてくるのです。
会場構成は矢萩喜従郎さんでした。建築はもとよりグラフィック、エディトリアル、
写真、アート、家具、e.t.c.ロトチェンコをはるかに上回る芸術活動をしておられる
矢萩さんならばこそ、ロトチェンコへの深い理解と愛着を形にされたのだと直感でき
ました。
地下会場でロトチェンコのお孫さんアレクサンドル・ラブレンチェフさんがビデオ
で矢萩さんとGGGの空間について話しておられるのを聞いてもそれがよくわかりま
した。
原画はもちろん、印刷作品もふくめて157点という展示作品は全部、このお孫さ
んの所蔵のものを借り出したそうで、初めて見る作品がかなりありました。ブランド
マークを筆頭に現代の要素だらけのポスターにくらべて、実に簡素でありながら、力
強い訴求力をもつ作品に圧倒されます。惹かれます。この写真の作品はゴム会社のポ
スターでラクダの背の上に訴求媒体である靴を置き、アラビア文字のコピーを添えて
います。また、メインの円の中にテーブルオイルを3本配してアッピールしているポ
スターも、これぞロトチェンコのデザイン思想と印象に残りました。
このロトチェンコの展覧会は3月27日(火)までで、矢萩さんのギャラリートーク
は3月16日、要予約です。