活版印刷紀行

いまはほとんど姿を消した「活版印刷」ゆかりの地をゆっくり探訪したり、印刷がらみの話題を提供します。

渋沢栄一の史料館で

2012-03-21 09:31:05 | 活版印刷のふるさと紀行
彼岸の休日、まだ、コートやマフラーのご厄介になるような陽気でした。
我が家の墓は王子にありますので、南北線で出かけました。王子といえば
飛鳥山の桜、今年はつぼみも硬いまま、例年よりはかなり遅れているよう
です。そういえば、昨日、湯島天神の下を通りましたがようやく梅が満開
の様子でした。

 さいわい日差しがあるせいか、墓地も飛鳥山もかなりの人出、例の東京
唯一の都電も停留所に人があふれておりました。

 墓参をすませて向かったのは渋沢史料館。いまやっている企画展「渋澤
倉庫株式会社と渋沢栄一」をのぞきました。
渋沢栄一が生涯で設立や育成に携わった会社数は約500といわれており
ますがその中で「渋沢」の名が現在ついているのは、この「渋澤倉庫株式
会社」1社だけとは初めて知りました。

 栄一が「物流」こそが産業や経済を支えると考えたのは明治10年ごろ
で最初は深川福住町の自邸内に倉庫部を置き、1909年(明治42)に株式
会社組織にしたといいいます。以来103年、渋澤倉庫株式会社はいまも江東
区永代で活躍中です。

 それにしても渋沢栄一は凄い人です。前にも取り上げたように、紙や印刷
分野でも先人として大きな足跡を残しています。気宇壮大といいいますか、
こういう日本人がこれから出てくるでしょうか。
 あらためて打ちのめされた気分の私は都電で早稲田に出てリーガロイヤル
のカフェ直行。なんと気宇最小のことかです。写真は史料館玄関。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする