私的図書館

本好き人の365日

書を捨てよ、町に出よう

2004-09-14 23:51:00 | 日々の出来事
自分で本好きを実感する瞬間。

それは…
尿意を我慢しながら、それでもトイレの中で読む本をあわてて本棚から選んでいる時☆
(切羽詰って足踏みしながらなんてことも…*(汗)*)

なにもそこまでして読まなくても、と自分でも思いますけど…イヤ、ほんとは思ってません(笑)
わずかな時間でも、ヒマさえあれば文字が読みたい!

試験の前日とか、早く寝なくちゃいけない日に限って本が読みたくなりませんか?
気分転換のつもりがつい読み耽ってしまって翌日は寝不足なんてことも。
今でも面白い本があると、会社があるのに続きが気になって深夜まで明りが消せずにいたりします。

そんな中で最近読んだ本。

フィリップ・プルマン 著 *(キラキラ)*「黄金の羅針盤」*(キラキラ)*

〈ライラの冒険シリーズ〉として、全三作ある中の第一作目です。
イギリスそっくりの世界なのに、人々にはみんな「ダイモン」と呼ばれる動物の姿をした守護精霊がついていて、人間と一緒に街中を歩いている。
実験神学が幅を利かし、魔女やヨロイを着たクマなんかが存在する本物のイギリスとはちょっと違った世界。

この人間の分身のようなダイモンの設定もさることながら、主人公の少女ライラがいいんです♪
オックスフォード大学で学者達に囲まれて暮すライラ。
元気いっぱいで悪戯好きで、口からいくらでもでまかせが飛び出すその姿はまさに痛快!

二作目では、世界の壁を飛び越えて、私達が知っている世界にライラが現れるとのことで、今からつづきが楽しみです☆

ネビル・シュート 著 *(キラキラ)*「パイド・パイパー ~自由への越境~」*(キラキラ)*

パイド・パイパーはドイツ民話「ハメルンの笛吹き」の主人公の名前です。
笛を吹いて子ども達を連れ出したパイド・パイパーよろしく、ナチス・ドイツ占領下のフランスを、イギリス人の老人ハワードが子ども達を連れて脱出する物語。

列車は止まり、バスはパンクし、戦闘機の機銃掃射に食糧不足。そのくせ子ども達の数は旅が進むごとに増えていくのだから、ハワードの苦労は増すばかり。
それでも淡々と行動し、子ども達の世話をし、光明を探し出そうとするハワード老人の態度がいいんです☆

派手な戦闘や銃撃戦もないけれど、戦争の持つ非道さと人間の強さを教えてくれる物語です。

小栗左多里 著 *(キラキラ)*「ダーリンは外国人」*(キラキラ)*

これはマンガです。
外国人の彼と暮す漫画家の苦労(?)話。
価値観の違いやら方向性の違いやら、育った環境の違う二人が一緒に暮すって、面白いけれど大変だな~と思わせてくれる内容です。

国籍の違いというより、この二人の個人的な問題のような気もするところもたくさんあるけれど、それはそれで面白くって、絵も好感が持てて読みやすかったです。

このところ不安定な天気が続いて家で本を読む機会が増えたのは嬉しいのですが、家にばかりいてもつまらない。

色々な経験や様々な体験を本から学ぶことも大切ですが、空を眺めて人と交わることで学ぶこともたくさんあります。

秋空のひろがる下、一冊の本を片手にどこかに旅でもしたい気分。
地震や台風となかなか騒がしいですが、仕事がヒマになったらどっか出かけたいな~☆