私的図書館

本好き人の365日

『グリーンゲイブルズのアン』

2008-04-25 19:22:00 | 本と日常
ゆっくりと進む馬車の上で、熱心におしゃべりする女の子。

白い花の街道。
赤い道。

輝く湖水を過ぎて、曲がり角をまがると、見えてくるのは緑の切妻屋根の家。

昨日、4月24日は、『赤毛のアン』の作者、ルーシー・モード・モンゴメリが、亡くなった日です。

当初、『赤毛のアン』はどの出版社でも相手にされず、三年もの間、屋根裏部屋で眠っていました。

世に出るきっかけとなったのは、その頃祖母の手伝いで郵便局の事務をしていたモンゴメリが、パーティーへ招かれ、衣装につけるリボンをさがすために屋根裏部屋にやって来て、偶然、昔書いたこの『グリーンゲイブルズのアン』の原稿を見つけたからです。

自分のことを「コーデリア」と呼んで欲しいと頼むアン。

自分の赤い髪をからかわれ、ギルバート・ブライスの頭に石版を叩きつけるアン。

腹心の友であるダイアナが、いつか結婚してしまい、自分と離れ離れになってしまうと泣き出して、マリラを死ぬほど笑わせたアン。

ティータイムなのにお茶碗にお茶をいれるのも忘れて、優しく見守るマシュウ相手にえんえんと話し続けるアン。

この自分の創作した少女、アンの物語にすっかり夢中になったモンゴメリは、リボンをさがすのも忘れて、夜がふけるとランプをつけてまで、読み続けたといいます。

そしてようやく出版にこぎつけたのが、1908年のこと。

その後、この作品は、皆さんご存知のように、今も世界中で愛され、読み続けられています☆

今年はその『赤毛のアン』が出版されてちょうど100年。

テレビなどでも特番が流れたりしています。

私もアンが大好きなので、たくさんの人に読んでもらいたいなぁ☆