前へ
少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
―前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
物語は終っても、僕らの人生は終らない。
僕らの人生の不幸は終りがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語の少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
―前へ。
―大木実 思潮社「大木実詩集」より―
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少年の日読んだ「家なき子」の物語の結びは、こういう言葉で終っている。
―前へ。
僕はこの言葉が好きだ。
物語は終っても、僕らの人生は終らない。
僕らの人生の不幸は終りがない。
希望を失わず、つねに前へ進んでいく、物語の少年ルミよ。
僕はあの健気なルミが好きだ。
辛いこと、厭なこと、哀しいことに、出会うたび、
僕は弱い自分を励ます。
―前へ。
―大木実 思潮社「大木実詩集」より―