出雲大社のある出雲市から、宍道湖をへだてた場所に松江市があります。
ラフカディオ・ハーンの名で知られる小泉八雲が、中学校の英語教師として松江市に赴任してきたのは40才の時。
当時セツ夫人と暮らした家が、松江城とお堀をはさんですぐ隣に、現在「小泉八雲旧居」として残されています。
まず、その小さいことに驚きました。
もともとが武家屋敷だと聞いていたので、もう少し、大きなお屋敷を想像していたのです、一つ一つの部屋は六畳ほど。
でも、三方には庭があるし、全体的にこじんまりとしているので、掃除はしやすそうです☆
ギリシア生まれの小泉八雲が日本にやって来て、松江で暮らしたのは1年と少しの間。
当時はまだ小泉八雲ではなく、アイルランド名のハーンを日本風に「ヘルン」と読んで、ヘルンさんと呼ばれていたとか。
こんな風に庭を眺めていたのかなぁ…
と、床の間を背にして畳に座り、そこから三方に眺めることのできる(どれだけ小さい家かおわかりいただけます?)、植物や石が、気持ちよく配置されたとても美しい庭を見てきました。
この庭を小泉八雲と同じように眺めることができるように、この旧邸は内部が公開されているのだそうです。
すぐ隣にある「小泉八雲記念館」にも立ち寄り、当時使っていた机や書簡なども見て来ました。
「耳なし芳一」や「雪女」で知られる『怪談』を読んで、ラフカディオ・ハーンに興味を持ったのですが、彼が片方の目を失明しているとは知りませんでした。
翻訳や随筆の仕事もたくさんしていて、そうした関係の作品がたくさんあることも初めて知りました。
もちろんそうした発見も楽しかったのですが、何より、ラフカディオ・ハーンの暮らした土地で、その空気を吸えたことが一番嬉しかったです☆(ファンってこんなものです♪)
ただ…
ただですね……
暑すぎるよ松江市。
当日は快晴で歩くだけで汗がしたたり落ちる暑さ。
しかも、小泉八雲記念館は駐車場の反対側。
もう少し、もう少し近くに駐車場作れないの?
松江城のお堀りを舟に乗って観光している人たちを眺めながら、汗をふきふき歩いて来ました。
冬の寒さの厳しいのも、ハーンが松江を離れた理由の一つだって書いてあったけれど、夏の暑さも厳しいなぁ~