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本好き人の365日

心ってどこにあるの?

2015-02-06 02:10:37 | 哲学

無神論の宇宙飛行士と有神論の脳外科医という有名なジョーク。

 

無神論の宇宙飛行士「私は何度も宇宙に行ったが、一度も神に会ったことはない」

有神論の脳科学者「私は何度も人間の脳を見てきたが、一度も魂を見たことはない」

 

 

さて、「心」はどこにあるのでしょう?

のっけから何ですが、心霊現象の話をしていて、なぜかそんな話題になりました。

脳ミソだって人は割と多いと思いますが、脳と心臓という人もいるし、脳はもともと腸管から発生しているから内蔵も関係あるんじゃないかという人、体すべて、目に見えないオーラのようなものが心、という人もいました。

人は死んだら魂だけになるの?

 

アハハハハ(笑)

 

いえ、別にバカにしているわけじゃなくて、真面目な話を真面目な顔でしていると、(アレ、笑いが足りないかな?)とその場の雰囲気を和らげたいと私の”心”が思ってしまうんですよね(苦笑)

緊張に耐えられないのかな?

案外、怖いのかもしれません(笑)

みんな霊が見えるとか、夢枕に立ったとか、そういう話好きですよね〜

 

心や魂について、大脳がないダンゴムシを使ってダンゴムシに心はあるのかという研究をしている人の本もありましたし、魂の重さを測るために臨終間近な人をベッドごとはかりに乗せて、生前と死後の重さを測定した、なんて実験も過去にはありました。

そんな話をたどっていくと、アリストテレスが、魂は物質であり、死んだら魂の元素は四散して、生まれてこようとしている人間の魂を形作るなんて紀元前の主張にまで行ってしまいそう。

ちなみにこのアリストテレスの説は、魂の不変を信条とするキリスト教からは異端と見なされていました。

最後の審判の日、死んだ人もお墓から蘇り、天国へ行く者と地獄に落ちる者とに分けられる魂の分別が行われるというやつですね。

魂の生まれ変わりを信じるチベット仏教。

人間は物質と精神からできているという二元論。

魂があるのは人間だけで、動物などには魂は無いとするデカルトのような考え方や、動物はもちろん、道具にも魂が宿るとする考え方、石などの鉱物にだって心があって、職人には石の心がわかる、なんて話もあります。

臓器移植をしたら、その臓器の持ち主の記憶までも移ってしまった人の話。

前世の記憶をおぼえているという子ども。

血液にも記憶があるとして、輸血や臓器移植を拒否する人もいます。

最近では、インドで感電した仲間を助けようとする猿の姿が話題になり、動物にも人間と同じような心があると感動を呼びました。

 

どんな思想信条を持つ事も個人の自由ですし、尊重されるべきです。

それを受け入れるのも、拒否するのも個人の自由であり、それも同じように尊重されるべき。

私は個人的に、科学的根拠はまったくなしに、心は耳や目と同じように、危険を知らせるための未来を予測する能力(想像力)の一つが発達した結果の副産物だと思っているので、具体的にいうとニューロンの電気信号のパターン(流れ方)が心だと思っているので、脳ミソ説です。

またちょっと緊張に耐えられなくなってきたので、ここからは想像力を使ったお話(笑)

 

私たちは昨日の自分と今日の自分が同じ一人の連続した人間だと思っているかも知れませんが、それは記憶や思い出があるから。

自分の名前や今日の予定を覚えているのは、脳内で電気信号が何十年という単位で作られたパターンを”そのつど”走り抜けているからにすぎないとしたら?

何らかの外的要因(事故や病気など)でそのパターンが変わってしまったら、自分を全然違う人間だと認識するかも知れません。

十数年来の知り合いの顔だとしても、そう思えるのは”その直前に”そのパターンに電気が走っているからで、もし電気が流れなかったら思い出せなくなってしまうかも。

その電気の流れ道は使えば使うほど(比喩的な意味で)太くなって、何億回も使ったパターンは電気が流れやすい傾向があると推測されるので、それが私たちが個性と呼んでいるしろものなのかも知れません。

だからあまり使わないパターンは電気が流れにくいか、どんどん消えてしまう。

私たちにはそのパターンが変わってしまったことは認識できませんから、自分が変わってしまったこともわからない。

つまり、私たちが”自分”だと思っているこの自分は、”今”あなたの脳の中で電気信号が作り出しているだけで、実は昨日までは全然別の人間だったのかも知れません。

 

あなたは毎朝目覚めると同時に、その度ごとに、変わってしまったかも知れない生まれてからこれまでの記憶を持った、新たな”あなた”になっているわけです。

(笑)

こういう話題は想像力をかきたてられますね。

インドの仏陀もこう言っています「今日の私は昨日の私ではない。これが”私”などというものは何もない。諸行無常」

だから「今を生きろ」

毎朝生まれ変わったような気持ちで、何もかも今日から始まるという気持ちで生きなさい。

私はそんな風に解釈していますけど。

 

でも本当のところをいうと、私が”こころ”だと思っているものを、あなた(他の人間)が持っているのかどうかも私にはわかりませんけどね(笑)

 



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (春庭)
2015-02-06 23:14:02
私も、「心は脳のニューロン」派です。
でも、遠く離れている双子の脳がシンクロしたり、脳内ホルモンの出方しだいで「心変わり」したりというのを、神秘ってとらえたい人の気持ちもわかります。

人間の脳もアミノ酸はいつも新しい者と入れ替わっているというので、きのうの自分と今日の自分は、ちがう人かも知れない、と思うと新しいSFが出来そうですね。
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春庭さん、ありがとう☆ (ホーク)
2015-02-15 02:39:46
春庭さんもニューロン派ですか!
SF好きとしては興味引かれるテーマです!
双子のシンクロの話もよく聞きますね。
自分の体のことなのに、こんなにもわからないなんて面白いです。
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お久しぶりです (momosuke)
2015-08-17 14:11:31
しばらくご無沙汰でしたが、ホークさんもしばらく更新されていないみたいで。。

お仕事、お忙しいのでしょうか?

むずかしいことはわかりませんが、う~ん、この「心ってどこにあるの?」とってもおもしろかったです。
それをお伝えしたくて、印を残しておきます(~_~;)
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ももすけさん、ありがとう☆ (ホーク)
2015-08-27 01:05:38
お久しぶりです。
嬉しいです☆
こちらこそご無沙汰してしまって。
ブログはのぞかせてもらっているのですが、なかなかコメント残せなくて。

「心ってどこにあるの?」
こういう話題実は大好きなんです!
面白いですよね〜
いろいろ忙しくなかなかこちらは更新できていませんが元気に頑張っています!
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