私的図書館

本好き人の365日

『ピーターラビットの絵本』

2008-04-06 19:21:00 | 本と日常
ピーターラビット好きです☆

この間、ピーターラビットの作者、ビアトリクス・ポターの人生を描いた映画、*(キラキラ)*『ミス・ポター』*(キラキラ)*を見ました♪

メイドが何人もいるような裕福な家で育ったポターが、職業婦人として絵本作家になることは、当時としてはそうとう大変なことだったみたいです。

ところどころ、ポターの描いた絵がアニメーションで動き出したりして、楽しい映画でした♪

NHKで放送されていたアニメーションの「ピーターラビット」も見ていましたが、絵本自体は持っていなかったので、先日本屋さんで見つけたのをきっかけについに購入!

いくつかのシリーズがあるのですが、まずは第一集、

『ピーターラビットのおはなし』
『ベンジャミンバニーのおはなし』
『フロプシーのこどもたち』

を手に入れました!!

本のサイズも映画の中でポターが言っていたように、小さく子どもが持ちやすいサイズです☆

いたずらもののウサギ、ピーターラビットが、マクレガーさんの畑にしのびこんで、命からがら逃げ出すおはなし♪

ピーターのいとこ、ベンジャミンバニーのお父さんが頼もしくって私のお気に入りです☆

おはなし自体もとっても魅力的なのですが、ポターの描く自然や動物たちが、デェフォルメされているとはいえ、そのデッサンの確かさから、しっかりと観察された上で描かれているのが驚きです。

よっぽど自然が好きでなければ描けない絵だと思いました。

このシリーズ、第8集まであるので、また機会があったら買いたいと思っています。

…すぐに買わないのは、少々お高いから。

だって第一集だけで二千円以上するんですよ!

絵本は魅力的だけれど、値段が高いのが玉にきずです。




兎角この世は生きにくい…

2008-04-05 23:59:00 | 本と日常
「和をもって貴しとなす」

かつて、聖徳太子は十七条の憲法でそう定めました。

人と違うということは、和を乱すということになるのでしょうか?

「赤信号、みんなで渡れば怖くない」などとコメディアンに揶揄されたり、「長きものに巻かれすぎる」と正木ひろしさんがその著書の中で「悪習」として挙げていたり、ともすると批判されがちな日本人の体質。

しかし、学校でも職場でも、まだまだ「出る杭は打たれる」のが現状。

今日は会社と個人的に交渉のテーブルにつきました。

うちの会社には、いつでも自由に取ることのできるフレックス休暇なるものが存在するのですが、その日数が、4月から4日あったものが2日に減らされたのです。

しかも、本社勤務の社員には、その代償として、会社の指定する日に2日間の休日が取れることになったのに、勤務体制の違ううちの部署ではその恩恵は実際には恩恵になっていません。

その上、うちの部署だけ、一日12時間勤務の24時間体制なので、一日休むと、12時間穴が開くという理由で、有給休暇を取る場合は、一日休んでも1.5日分8時間(1日)+4時間(半日)休んだこととして計算しますとのこと。

会社側の説明には、合理的な理由が見当たらなかったため、これは「労働条件の不利益変更」に当たると思われるので撤回して欲しい、と伝えました。

「労働条件の不利益変更」というのは、労働基準法で認められている労働者の権利を守る項目で、合理的な理由のない場合は、会社側の一方的な労働条件の不利益変更に従う必要はないというもの。

ま、この場合、どれほどの不利益かの判断は難しいので、認められないかも知れないのですが、言うだけは言ってみました。

うちの会社には、労働組合もないので、私個人での交渉です。

こんなこと言い出す社員がいままでいなかったらしくて、会社側の対応はおそまつ。

労働基準法さえ、知りません。(私もそんなにくわしくはありませんが)

新しい規則に変わったのなら、その就業規則を見せて欲しいと頼んでも、それは今回言われて初めて気が付いたので、これから新しく作り直しますとの話。

相手の上司からは、「何めんどくさいことを言い出す奴なんだ」という雰囲気がビンビン伝わって来ます。

私だって本当はこんなこと言いたくないです。

和をもって貴しとしたいです。

でも、ちゃんとしてくれないから、見逃すわけにもいかないんです。

口を閉じて黙って従え?

そんな小さいことに突っ込んでもリスクばかり大きくて得るものは何もない?

そうかも知れません。
みんなと同じように、会社のグチを休憩室でしゃべっていれば、そのうちすぐに慣れて忘れるかも…

そうできない自分に従うことがいいことなのか、みんなと歩調を合わせることがいいことなのか、なんだかんだとストレスに押しつぶされそうになってしまって、わからなくなります。

ちっともこっちの話を聞かずに、長々と相手の話を聞かされて、「だからわかるだろ?」という態度の上司に疲れ果て、今日は桜の花を見に近所の川べりへ出かけて来ました。

くさくさした気持もそれで少し、ほんの少し解消。

別に法律は絶対で、一言一句守らなきゃいけないものだなんて思っているわけではありません。(それも問題かな?)

本当に守らなきゃいけないのは、人間であり、法律は一種の方便だと自分では思っています。

でも、あえて決められたことを破ったり、ごまかしたりする必要もないような気がして、そんなことで手に入るちっぽけな利益をどうしようっていうのだろう?

他人の権利や人格をもっと尊重して欲しいだけなのになぁ。

せっかく生きているのなら、もっと正々堂々生きればいいのに…







『夢のような幸福』

2008-04-04 00:33:00 | 本と日常
あさのあつこさん原作のNHKのドラマ、「バッテリー」が放送されましたね。

これから木曜8時のドラマとして、全10回の予定で放送されるそうです。

…う~、やっぱり見れない。

原作ファンとしては、怖いもの見たさという誘惑は感じるものの、自分の中のイメージが壊れてしまうのが心配…

再放送は13日だそうです。

それと同じくNHKで、この春から放送している、「星新一 ショートショート」で、いよいよ「ボッコちゃん」の映像化されたものが放送されます。
といっても本放送は見逃したので、こちらも再放送。(4月4日放送予定)

これは絶対見ないと!

同じ原作ファンといっても、あさのあつこさんの作品は心配で、星新一さんの作品は楽しみって、自分の中でどういう区別なんだろう??

最近読んだ本は、

*(キラキラ)*『夢のような幸福』*(キラキラ)* 三浦しをん。

*(キラキラ)*『ダーリンは外国人 with BABY』*(キラキラ)* 小栗左多里&トニー・ラズロ。

*(キラキラ)*『大どろぼうホッツェンプロッツふたたびあらわる』*(キラキラ)* オトフリート・プロイスラー。

読みかけの本は、

*(キラキラ)*『ドラゴンがいっぱい!』*(キラキラ)* ジョー・ウォルトン。

*(キラキラ)*『アイドロンⅡ~闇の世界へ~』*(キラキラ)* ジェーン・ジョンソン。

続きものが多いかな?

最近感動したのは、四月に入ってちゃんと日が長くなっていたこと。

人間たちが、なんだかんだとちょこまか表面を走り回っている間も、しっかり地道に地球は太陽の周りを回っていたんだなぁ、って☆

来週あたりが、この近所では桜の見頃です。

例年だと食べたり飲んだりのお花見が多いので、今年は散歩がてら、歩いてお花見してこようと思っています。

健康的?

いえいえ、お金がかからないから(笑)






暫定税率

2008-04-02 00:58:00 | 本と日常
ガソリン税などの暫定税率の期限が切れたということで、果たしてどれだけ値段が下がっているのか、さっそくガソリンスタンドに行って来ました。

………レギュラーℓ150円。

全然安くなってないじゃん!!

対応してくれた店員さんは、「まだ税金のかかった在庫が残っているので」と説明。

その申し訳なさそうな顔を見ていると、こっちも、「あんたが悪いわけじゃないのはわかってるよ」、とついつい同情してしまうけれど、それはそれ、これはこれ、と内なるダイモンがささやきかけるので、その声に従って、20ℓだけ給油して来ました。

やっぱりこんな田舎までは恩恵は届かないかあ~

近所のスタンドを数軒見て回りましたが、うちの近所はどこも値下げしていませんでした。

テレビドラマの俳優さんの着ている服を見て、自分も真似してみたけれど、そもそもスタイルが違うという基本的なことに思い至らず、全然似合わなかった時みたいにガッカリしました。

やっぱりカッコイイ人は何を着てもカッコイイですね。

ちょっと話がズレたので、ガソリン税の話に戻します。

ニュースなどで取り上げられている値段の中には、120円なんてお店もあって、自分のところとのあまりの違いに驚きます。

格差社会というか、地域格差も大きいなぁ。

田舎だからか、競争がそんなに激しくないので、どの店も値下げに踏み切らないんでしょうね。

在庫が切れるまで、少量づつ給油しようと思っています。
セコイ?
ケチにはなりたくはないけれど、そうせざる得ない状況が向こうから勝手に来るんだものなぁ~



四月一日の本棚 『劇的効果』

2008-04-01 23:59:00 | 本と日常
猫はどうしてあんなに身軽るなんだろう?

こんな実験がなされました。

猫は高いところから落ちても必ず足から着地する。
そして、バターをぬったトーストは、なぜか必ずバターをぬった面が下になって地面に落ちる。(あ~あ、これじゃ拾って食べられないや…)

では、猫の背中に、バターをぬった面が上の状態のトーストをしばりつけたら、どっちが下になって落ちるのか?

何度かの悲劇的な失敗を乗り越え、十数日分にもおよぶ、研究員の貴重な昼食という犠牲を払って行われたこの実験の結果は、まさに驚くべきものでした。

猫は足から着地しようとするし、トーストはバターをぬった面を下にしようとする。

どちらもゆずらず、激しく回転する両者!

そしてついに我々人類は、重力を制御する方法を発見したのです!!

…さて、四月一日の本日、ご紹介したい本は、、この奇想天外な論理と理屈で世界が成り立っている、破天荒でムチャクチャだけれど、なぜか一本筋が通っているような気もする、フール・エイプリルの貴重な一冊、*(キラキラ)*『劇的効果』*(キラキラ)*です☆

宇宙船の動力は猫?

光線銃は修正液!(それで少し前の文章から活字を直接消してしまう!!)

私生活をバラすぞと本の中から”作者”を脅し、物語の結末までも、終わりのページまで行って見て来て(正確には読んで来て)しまう主人公達!!

絶対的なピンチになっても「主人公が物語の途中で死ぬもんか」と脱出方法は作者まかせで、アイデアが出るのを寝て待つ始末。

自分たちが物語の主人公で、紙のページに印刷されたインクの存在でしかないことをいいことに、もうやりたい放題☆

お姫様はかどわかす。
お金は大量偽造。
役人には社保庁問題をふっかけ、東海道を物見遊山。

大人たちがそんな不真面目な態度なので、一人真面目に物語を進行しようとする少年がとってもけなげ!

しゃべるネズミをお供に、孤軍奮闘の活躍です♪(報われないけど)

しかし、実は彼にはとんでもない秘密が隠されていて…

物語は過去とも未来ともとれない世界で、その世界の秘密を解き明かそうとする一人の少年と、親の仇を捜す若者、そして奥さんに頭の上がらない妙な男が、立ち寄った様々な町で騒ぎに巻き込まれていきます。

この宇宙の真理を知るというトウェルブ・シスターズ。
シリウスの輝きに導かれた二匹の狼。
宇宙船。
モンスター。
宮廷の策謀に許されぬ恋の行方。

果たして本当に結末はあるのか?

猫がトーストを食べてしまうことはないのか?

どうなるのか先がまったく見えない、だからこそ面白い、そんなお話しです☆




フール・エイプリル  著
レムリア文庫