写真師の「新カメラ日記」

JRP会員の橘が日々の事、撮影日記などを記録していきます。

キラキラ 筍のしずく

2018年05月09日 | 写真日記
    [生命の煌めき]

いま金沢はタケノコ掘りの季節です。
私の撮影フィールドとなっている金沢市南部の山里は加賀のタケノコの産地として知られています。
大型連休の5月4日には「内川タケノコ祭り」として金沢市内から多くの方たちが「朝掘りタケノコ」や産地ならではの美味しいタケノコ料理を味わおうというたくさんの方たちで今年も会場は賑わったようです。
この季節になると、私が夢中になる撮影対象があります。
それは夜明けに見ることのできるタケノコの新芽に宿る雫です。
松尾芭蕉の句にタケノコの雫を詠んだ句があります。

  たかうなや雫(しずく)も夜々の篠の露   松尾芭蕉

句の意味は「夜明けのタケノコ(たかうな)の新芽に宿っている雫、これは夜ごとに篠竹が蓄える生命の露なのです」とでもいうものでしょうか・・・。

    [新芽の先から滴る雫]

まるで一刻も早く伸びて一人前の孟宗竹になろうとしているように地中から栄養を吸い上げて有り余る生命力が雫となって新芽の先端を潤し露となって滴り落ちているように見えます。
雨が降ったわけでもないのでこれは雨露ではなく夜露に近いものだと思いますが、周りの草の夜露はすっかり乾いた時間でもこれほどの露がまるで新芽の内部から沁み出るように煌めいています。
これほどのエネルギーの源泉が蓄えられているタケノコ、ひいてはそのエネルギーを生み出す土の存在についつい自分の思いを広げながらの山里写真散歩のひと時でした。

今日はタケノコの新芽に宿る雫写真を二枚アップしてブログ[写真師の新カメラ日記]更新です。



当ブログの親サイトは[ぎゃらりーたちばな]です。
ブログで公開した写真はフォトチャンネルでアルバムになっています。どうか時間があればそちらもご覧ください。
ぎゃらりーたちばなー新カメラ日記ー
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