今日はオスカーの授賞式である。
ムスメはこの日は毎年休暇を取ってテレビを見ていたものだ。
俳優や女優の名前をどうやったら覚えられるのと言うほどすらすら名前が出てきて舌を巻いた。
我々家族(勿論ヨメも)の間ではこの時期が近づくとムスメは今年はどうするのか
と話題にでる。
2,3年前までは暫く海外に行っていて状況は変わってしまった。
今は全く違った職業の世界で、日本酒の仕事に就いているから、人生判らないものである。
外国語映画賞に、本木雅弘のおくりびとが選ばれた。
ノミネートされたと聞いたとき、もしかしたらと予感がした。
今年シカゴにお正月に行ったが、帰りの飛行機の中で、この映画を見た。
航空会社に感謝せねばなるまい。
お隣の席の巨体のご夫婦のいびきを聞かぬよう、洋画と邦画の映画を見続けたら5本になった。
眠る暇がなかった。
おくりびとを2回目を見ようとする頃には成田に到着した。
死者の体を清め、死化粧を施し棺に納めるまでの納棺師の仕事は初めてこの映画で知った。
主人公は都会での楽団の仕事を失い山形の故郷に帰って得た仕事が納棺師だった。
新聞の求人欄で、旅にでる人を送る仕事と書いてあるので旅行会社かと思って応募したら即、採用になり、仕事に連れて行かれた。
初めて孤独死した老婆の腐乱した死体を見て嘔吐し続け、納棺の手引書のモデルにされたり、経験のない仕事をしながら休むことも逃げることもせず淡々と仕事を覚え死者の背景のドラマに魅かれて行く。
納棺師は地元でも卑しい仕事と見られ、妻や友人からも疎まれる主人公・・・・。
けれど美しい変わらない山形の風景の中で、色々な死者にふれ、美しい手順で死者の体を清める様は静かで美しく、いつしか死者の家族から感謝され心が通じていく。
父親から捨てられて母親の女手で育てられた悲しい幼児体験から、仕事を通じて自分自身も救われていくことになる。
死者の尊厳を守り、きれいに死に化粧を施し、葬儀屋に引き継ぐ納棺師の仕事に私も映画を見終わった後、1年前に亡くした親を想い、気持ちも清められ、癒されていた。
脇役の顔ぶれがそろい、余貴美子、吉行和子、広末涼子、納棺師の会社の社長役の山崎努の役割が見事に光っていた。
この俳優は私は大好きだ。表情だけでも周りを圧倒してしまう。
歳を重ねることに、この俳優はすごさを増していく。
自分の妻を亡くしてから、納棺師の仕事を始めたという役だが、本木雅弘以上に
存在感があったのが印象に残っている。
兎も角、モントリオールの映画祭で金賞をとったと聞いたが、オスカーとは驚きだ。
すごい、日本の映画も頑張っているではないか。
駄目続きは政治だが・・・・。
会場はオスカーの授賞式の出席者の超豪華な顔がそろい、タキシードとドレス姿の美しい夢のような世界に、同じ人間に生まれて恐ろしいほどの差があることを感じる日でもある。
ムスメはこの日は毎年休暇を取ってテレビを見ていたものだ。
俳優や女優の名前をどうやったら覚えられるのと言うほどすらすら名前が出てきて舌を巻いた。
我々家族(勿論ヨメも)の間ではこの時期が近づくとムスメは今年はどうするのか
と話題にでる。
2,3年前までは暫く海外に行っていて状況は変わってしまった。
今は全く違った職業の世界で、日本酒の仕事に就いているから、人生判らないものである。
外国語映画賞に、本木雅弘のおくりびとが選ばれた。
ノミネートされたと聞いたとき、もしかしたらと予感がした。
今年シカゴにお正月に行ったが、帰りの飛行機の中で、この映画を見た。
航空会社に感謝せねばなるまい。
お隣の席の巨体のご夫婦のいびきを聞かぬよう、洋画と邦画の映画を見続けたら5本になった。
眠る暇がなかった。
おくりびとを2回目を見ようとする頃には成田に到着した。
死者の体を清め、死化粧を施し棺に納めるまでの納棺師の仕事は初めてこの映画で知った。
主人公は都会での楽団の仕事を失い山形の故郷に帰って得た仕事が納棺師だった。
新聞の求人欄で、旅にでる人を送る仕事と書いてあるので旅行会社かと思って応募したら即、採用になり、仕事に連れて行かれた。
初めて孤独死した老婆の腐乱した死体を見て嘔吐し続け、納棺の手引書のモデルにされたり、経験のない仕事をしながら休むことも逃げることもせず淡々と仕事を覚え死者の背景のドラマに魅かれて行く。
納棺師は地元でも卑しい仕事と見られ、妻や友人からも疎まれる主人公・・・・。
けれど美しい変わらない山形の風景の中で、色々な死者にふれ、美しい手順で死者の体を清める様は静かで美しく、いつしか死者の家族から感謝され心が通じていく。
父親から捨てられて母親の女手で育てられた悲しい幼児体験から、仕事を通じて自分自身も救われていくことになる。
死者の尊厳を守り、きれいに死に化粧を施し、葬儀屋に引き継ぐ納棺師の仕事に私も映画を見終わった後、1年前に亡くした親を想い、気持ちも清められ、癒されていた。
脇役の顔ぶれがそろい、余貴美子、吉行和子、広末涼子、納棺師の会社の社長役の山崎努の役割が見事に光っていた。
この俳優は私は大好きだ。表情だけでも周りを圧倒してしまう。
歳を重ねることに、この俳優はすごさを増していく。
自分の妻を亡くしてから、納棺師の仕事を始めたという役だが、本木雅弘以上に
存在感があったのが印象に残っている。
兎も角、モントリオールの映画祭で金賞をとったと聞いたが、オスカーとは驚きだ。
すごい、日本の映画も頑張っているではないか。
駄目続きは政治だが・・・・。
会場はオスカーの授賞式の出席者の超豪華な顔がそろい、タキシードとドレス姿の美しい夢のような世界に、同じ人間に生まれて恐ろしいほどの差があることを感じる日でもある。