昨日、夕刻から空が不気味な色に変わり、諏訪湖は茶褐色の湖に様変わり。
上を仰げば積乱雲のような、黒い雪雲がどんどん広がり、天気予報が当たったと思った。
通勤時間帯には雪が舞い始め、既にニュースでは長野北部は積雪で道路は混乱。
まだ冬タイヤに付け替えていないため、いきなりの雪では事故にも繋がってしまう。
日曜日には温かい小春日和で、諏訪インター付近の紅葉を見てから映画観に行った。
一夜明けてから沈まぬ太陽の映画を見ての様々な思いにとらわれて勤務に就いた。
恩地元という主人公は組合活動と自分の処遇には社長であっても食って掛るほどの
信念を持ち、激しくそれを真正面から出して相手とぶつかり合う。
その結果30年の不遇な海外勤務を背負うことになる。
しかし、墜落事故の遺族と向き合うときは、全く別な人間になり、
卑屈なほど頭を下げ、這い蹲り、頭を下げ続け、長い年月をかけて、遺族の心を掬い取って行く。
この違いが職場で仕事をしているときに、頭の中をよぎっていった。
なぜなら自分も相手に向き合う仕事をしている。
時として上から目線でものを言うことはないか。
専門家のありがちな行動である。
渡辺謙の演技もすごいが、脚本家と、演出家、監督、原作者、
この人たちの奥深く言いたい、伝えたいことがあるはずで、
ちっぽけな1人間として一つ教えられたような気がした。
折から紅葉は雪に覆われ、翌朝はすっかりもう解けてまた秋の景色に戻ったが
不意打ちの降雪は冬支度を急がねばならなくなった。
霜柱は5センチの高さで日陰で解けない。