信州スロウライフ12ヵ月

野菜や草花と暮らす生活

家族の一大事

2014年09月19日 11時00分06秒 | Weblog
好天の連休は周囲の田も庭の草花も秋の陽射しに満足する美しい毎日となった。
ムスコも3連休には北アルプスに登り、帰りによっていく予定でいた。
穏やかな安定した気分で過ごしていた。

と、14日の連休の真ん中の夕方、犬を連れて近所のいつもの散歩に出かけたところ
突然、道端で1匹の年長者がきゃんと吠えて動かなくなった。
これまで食べ過ぎて2回ほど動けなくなった経験があり、死ぬのかと怖い思いをした
日々があり、今回もと、ちらりと考えたが、後ろ足だけが動かないのだ。

しばらく様子を見たが、どうにも動けず痛がる様子で抱っこして帰宅した。
それから、ダックスフントの犬に起きがちな足の麻痺といえばよくある椎間板ヘルニアかと
考えネットで検索した。
今の症状が全部当てはまり、しかも治療や詳しい病態全て書かれ、人間ならいざ知らず
動物の知識は素人並みだからたちまち不安に陥った。

こうしてはいられないと思うが、連休の真ん中。
移住して主治医を見つけて診察券を作ったが、休みだ。急患は別だと電話したが通じなく、仕方なし
片っ端から電話するが全て不通。
翌朝、泣きたい思いでもう一度、通じなかった主治医宅に電話したらお母さんとおぼしき声の方が出られて
ムスコは学会で県外に出ていますが何とか電話を入れてみますが・・・・と。
その後30分ほどで主治医から電話があり、急遽夕方帰宅して診察しますといわれる。

山から降りてきたムスコとムスメと3人で夕方診察を受け、多分椎間板ヘルニアでレベル5のうち
4段階に達しており、治療方法を説明された。
人間と違い、足が麻痺したら手術が回復に最速で、内科療法はこのレベルでは回復は困難で
神経が椎間板から飛び出したらもっと悪くなる方向に行く。
20個以上ある犬の脊椎の場所を確定し、そこを目掛けて手術するにはMRI写真で確定しするのが
手術もうまく行くそうで、翌日以降のMRI検査の予約のお願いをした。

ここで又難関が
長野県でMRI検査ができる検査機関が30日まで予約が一杯入り、あと半月もこの状態では
悪化を待つようなもので結果、翌日東京の検査機関を紹介され、レントゲン写真と血液検査を
携えてムスメが付き添い、私の運転で一目散練馬区の環八沿い、光が丘の近くの検査センターへ
行く。
東京の道路の運転が怖いなどと言っていられない切羽つまった気持ちで、闇の中の光明は元住んでいた
世田谷の40代に走り回っていた道路であったことだけで、翌朝は朝早く伊那を出発していた。
とんだ事になったと言う思いは、火事場の馬鹿力につながりへこんでいる暇はない。
検査と手術もろもろの費用に驚くがそうしてはいられない。

座席には8ヶ月の赤ちゃんと足が麻痺して動けない絶食の患畜が同乗で責任も大きい。
無事お昼に到着し、夕方3時過ぎには全身麻酔し、造影剤注入し、MRI撮影を終え、丁寧に獣医さんから
結果を説明され帰宅をする。
そして翌日午前中、MRI写真を届け診察を受け、ヘルニアの部位が間違いなく決定し、手術の日を決めることになった。

ここで又困難が

せっかくMRIを最速で撮ってきたが、手術が混んでいて24日過ぎまで一杯という。
朝ご飯を食べたため手術ができないというリスクが出たが主治医も考えた末、午後の3時過ぎ
朝食の消化が6時間以上あけるという例もあり、家族の希望を入れて午後の3時過ぎ、診察時間の休み
時間の合間に手術となった。

不安と回復を願う気持ちは5分5分だが主治医と天に運を任せ帰宅した。
夕方5時過ぎに手術が終わったところで結果を聞きに行く。
MRIで場所が確定していたので手術がやりやすく、相当椎間板からはみ出していた神経を
こそげ取り後は入院して徐々に帰宅したらリハビリで回復させるそうでそこは人間と同じである。

連休中にヘルニア発症し5日間で治療まで行ったが運の良さと家族の強い結びつきと信頼する主治医と
進化した検査方法と全てひとつになり好結果に繋がったと思う。

11歳になった愛犬は中央林間、原村、と11年間を過ごし伊那で重病になったが、病気をされると
健康が当たり前から又、教訓を得て、犬も家族の席で十分に役割を担ってきたのであった。