Il film del sogno

現実逃避の夢日記

嫌われ松子の一生

2006-02-15 02:03:00 | 日記
2/14(火)
コート不要の暖かさ。どうでもいいがバレンタイン・デイ。電車で手提げ袋を持つ若い女性の姿が目に付く。義理を果たさねばならない職場なんぞに居るとご苦労なことである。
家に手製のチョコレート菓子多数。賞味してみる。トリュフ美味し。

山田宗樹の【嫌われ松子の一生】読了。
才色兼備の川尻松子。地元福岡の中学教師として働いていたが、修学旅行での盗難事件をきっかけに故郷を逐電。以後、職業(当然風俗関係)、男(当然ダメ男)を転々とし、殺人まで犯し刑務所にも入る。零落した彼女が、アパートの一室で殺人死体として発見されるまでに一体何があったのか?
ミステリー仕立てで語られる婦女子転落譚。引っかかるところあれどラストまで一気に読ませる。作者の力量は相当のものである。特にヒロインと若い甥とが交互に語り部となる構成が巧い。
ああ松子、なんであんたはそっちへ行くかなぁ、と苛立たしいほどに自ら不幸の道へまっしぐら。駄目男好きのインテリ女性というのは確かにおりますな。

5月、映画となって公開の予定だそうな。
監督は【下妻物語】の中島哲也。主演は中谷美紀。下妻物語は2004年度わがベスト邦画の一本。中谷嬢は【電車男】のエルメスより、【疾走】でみせたヤクザの情婦が印象的であったから、これは楽しみ。
コメント
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