Il film del sogno

現実逃避の夢日記

シムソンズ

2006-02-25 11:55:00 | 日記
2/24(金)
ぐずついた天気で午後より雨。
ワーナーマイカルシネマズ板橋にて【シムソンズ】鑑賞。
19:05~の回、若年層中心に観客30名前後。

トリノで善戦した邦家カーリングチームがモデルとなっているそうな。
数日前、彼女たちが惜敗した試合とインタビューをTV中継で見た。
へそ曲がりのわたくしは、常に敗者により強くシンパシーを感じる。
氷上では沈着冷静な彼女たちの紅涙に、こちらも泣けてきました。

その影響か、都内(新宿・渋谷)の小屋は、上映回数を増やしているようであります。

本作公開をオリンピックにあわせたのは配給戦略で大正解ですが、安直な便乗作品だと思ったら大間違いで、なかなかしっかりした作りに仕上がっていた。
わが思い出の大傑作【がんばっていきまっしょい】のテイストに最も近いと思う。
というより、製作サイドも相当意識したと思われる。
風光明媚な地方都市(四国と北海道)で最初は無気力だった少女たちがマイナースポーツ(ボートとカーリング)を通じて成長してゆく。
両作ともメンバー個々のキャラを際立たせ、友情と信頼、淡い恋心、家族の結束、師弟関係と波状的に素材をひろげて、ラストの試合に全てを収斂させてゆく。
シナリオはクスグリや小道具も按配して良く出来ている。
そう、設定と展開は全てがセオリーでありベタである。
ただ常道の何処が悪いと開き直りともとれる勢いがこの作品にはある。
揺れる少女たちと達者な脇役陣が溌剌としており、わが心中の琴線は大いに震わされたのだ。
事実後半1時間は、鼻の奥がぐずつきっぱなしで難儀をした。
あれありこれありで、最終的には彼女たちは、勝ち負けより大切なものを得る。
ラストのスチールなんぞ心憎いですね。
人生、何かにひたむきになれる時期はごく短い。
しかし、夢は信じたものだけが掴めるのでありましょう。



コメント
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