7/8(木)晴れ
梅雨の谷間の晴天というのは良いものである。文字通り、気分が晴れる。奉公先の窓から広がる絵に描いたようなパステルカラーのブルー。今日は外出しようかしら。どこぞの公園の日蔭のベンチで読みかけの文庫本を読んでうたた寝なんて出来たら最高だろう。現実はそうもいかず団扇片手に詰らん打ち合わせと会議の為の資料を作る。夕刻、同業者現る。トロイ相手に怒りを押さえて厭味と苦言を呈す。退社後、銀座へ出る。都内屈指のショボイ施設のロードショー館、されど愛すべきラインナップが自慢のシネパストで硬派・高橋伴明の新作を鑑賞。観客10名弱。死刑確定して41年間牢につながれている実在の(冤罪?)事件を取り上げた社会派ドラマである。低予算の単館ものだが役者がきっちり仕事をしている。時代考証を含めたプロダクションデザインもプロの仕事。銀幕は夢も希望も恋も冒険も映すが、問題提起や理不尽でやり場のない社会の矛盾も炙り出す。官憲の恐怖はいつ我々の身に降りかかるか解りはしない。帰路は敢えて裏通りを逍遥して柄にもなく沈思黙考する。
梅雨の谷間の晴天というのは良いものである。文字通り、気分が晴れる。奉公先の窓から広がる絵に描いたようなパステルカラーのブルー。今日は外出しようかしら。どこぞの公園の日蔭のベンチで読みかけの文庫本を読んでうたた寝なんて出来たら最高だろう。現実はそうもいかず団扇片手に詰らん打ち合わせと会議の為の資料を作る。夕刻、同業者現る。トロイ相手に怒りを押さえて厭味と苦言を呈す。退社後、銀座へ出る。都内屈指のショボイ施設のロードショー館、されど愛すべきラインナップが自慢のシネパストで硬派・高橋伴明の新作を鑑賞。観客10名弱。死刑確定して41年間牢につながれている実在の(冤罪?)事件を取り上げた社会派ドラマである。低予算の単館ものだが役者がきっちり仕事をしている。時代考証を含めたプロダクションデザインもプロの仕事。銀幕は夢も希望も恋も冒険も映すが、問題提起や理不尽でやり場のない社会の矛盾も炙り出す。官憲の恐怖はいつ我々の身に降りかかるか解りはしない。帰路は敢えて裏通りを逍遥して柄にもなく沈思黙考する。