8/3(水)曇り時々雨一時豪雨
・・・という何とも不順な空模様。月末業務も一段落してまた平穏な日常が戻る。午後に恒例となった引き継ぎ打ち合わせ。今月も退職者が出る模様。夜は通勤経路の渋谷で下車してシネマライズへ向う。その筋では有名だそうな英国の覆面グラフィティ・アーティストが初監督したドキュメンタリーを鑑賞。アート系の専門学校へ通う学生風やお洒落なOLグループが観客の過半を占める。その内容は自身を語るゲージュツ家の余興かと思いきやオスカーの長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた佳作である。皮肉とユーモアに満ちた怪作と言っても良い。良質なドキュメンタリーほど巧妙な演出が施され、荒唐無稽なファンタジーほど細部のリアリティが重要となる。街角のバケツがオブジェとなり大量の模造品が意味をなす。人を喰ったフェイク・ドキュメンタリーの変種として大いに笑ったが、そうしたしたり顔の観客をも冷笑する意図があるのなら製作サイドの方が一枚上手である。あらゆる芸術は毒を含む。なかなか痺れる1本でありました。
・・・という何とも不順な空模様。月末業務も一段落してまた平穏な日常が戻る。午後に恒例となった引き継ぎ打ち合わせ。今月も退職者が出る模様。夜は通勤経路の渋谷で下車してシネマライズへ向う。その筋では有名だそうな英国の覆面グラフィティ・アーティストが初監督したドキュメンタリーを鑑賞。アート系の専門学校へ通う学生風やお洒落なOLグループが観客の過半を占める。その内容は自身を語るゲージュツ家の余興かと思いきやオスカーの長編ドキュメンタリー部門にもノミネートされた佳作である。皮肉とユーモアに満ちた怪作と言っても良い。良質なドキュメンタリーほど巧妙な演出が施され、荒唐無稽なファンタジーほど細部のリアリティが重要となる。街角のバケツがオブジェとなり大量の模造品が意味をなす。人を喰ったフェイク・ドキュメンタリーの変種として大いに笑ったが、そうしたしたり顔の観客をも冷笑する意図があるのなら製作サイドの方が一枚上手である。あらゆる芸術は毒を含む。なかなか痺れる1本でありました。