Il film del sogno

現実逃避の夢日記

サラの鍵

2011-12-28 02:15:00 | 日記
12/27(火)晴れ
厳しい寒さが続く。深夜の中途半端なうたた寝で明け方まで眠れず難儀をする。奉公先でも同僚は挨拶廻りに出払って閑散たるもの。方便を使ってわれも外出。所用を済ませて銀座へ徒歩移動。その圧倒的な映画偏愛に惚れ込んで、ほぼ毎日欠かさず精読するブログ主お勧めの欧州映画を鑑賞。都内上映館は2館。これほどの良作が寂しい興行。土地柄お上品な単身の紳士淑女が多数で8割程度の入り。今夏に鑑賞した『黄色い星の子供たち』と同様のテーマであるが、映画的な技巧や語り口は、弱冠37歳でシナリオも書いた監督の手による本作に軍配をあげたい。自身の祖父もドイツ系ユダヤ人で収容所で亡くしたという経歴あり。過去と現在を交錯させて我々の拭い去ることのできない暗黒の歴史が現在と繋がっていること、そして希望を託したラストが素晴らしい。リレーで演じた子役と成人女優にも瞠目。プロダクションデザインも丁寧で撮影も美しい。文句なし。年度ベストの一本。大満足で劇場を後にして地下鉄を乗り継ぎ終点の荻窪で下車。駅前で菓子折りと花束を購入。胆石で入院した悪友を見舞う。手術は成功、年内退院とのこと。30分で辞して新宿へ出る。夜は毎度の雀の闘い。ここぞの勝負に悉く振り込み撃沈。悄然と歩く地下道は暗く長い。
コメント
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