12/12(月)曇り
師走とは思えない優雅な日常業務。取引先のエラーをメールして厭味をひとつ。午後は業務連絡会議。少し建設的な意見も出る。定刻退社して銀座をふらつく。立て看板につられてシネパトスで古い邦画を梯子鑑賞。萩原健一特集初日。年の瀬も近いのにこんな渋い演目を観に来るのは余程のファンか暇人か。中年男女10数名で上映開始。昨日の加齢性メメント症候群に軽い恐慌をきたしたが、1本目のショーケン出世作を40年近い歳月を経て再見して、その細部まで実に良く覚えていたことに驚愕する。名画には記憶の煤を掃う効能もあるのか。本作が韓国映画のリメイクであるトリビアまで蘇った。1972年製作、監督は抒情派の斎藤耕一。岸恵子は勿論、脇役のひとり一人のキャラクターが際立った上質なメロドラマでありました。併映はテンプターズ時代のアイドル映画。人気に乗じた粗い造りではありますが、新珠三千代がモダンな母親役を演じたり、その後お色気路線へ迷走した聖ミカが不思議な少女を演じたりと、これはこれでカルトな音楽ものとして観れば楽しい。銀座の目抜き通りを少し浮かれた心持で逍遥して帰路に就く。
師走とは思えない優雅な日常業務。取引先のエラーをメールして厭味をひとつ。午後は業務連絡会議。少し建設的な意見も出る。定刻退社して銀座をふらつく。立て看板につられてシネパトスで古い邦画を梯子鑑賞。萩原健一特集初日。年の瀬も近いのにこんな渋い演目を観に来るのは余程のファンか暇人か。中年男女10数名で上映開始。昨日の加齢性メメント症候群に軽い恐慌をきたしたが、1本目のショーケン出世作を40年近い歳月を経て再見して、その細部まで実に良く覚えていたことに驚愕する。名画には記憶の煤を掃う効能もあるのか。本作が韓国映画のリメイクであるトリビアまで蘇った。1972年製作、監督は抒情派の斎藤耕一。岸恵子は勿論、脇役のひとり一人のキャラクターが際立った上質なメロドラマでありました。併映はテンプターズ時代のアイドル映画。人気に乗じた粗い造りではありますが、新珠三千代がモダンな母親役を演じたり、その後お色気路線へ迷走した聖ミカが不思議な少女を演じたりと、これはこれでカルトな音楽ものとして観れば楽しい。銀座の目抜き通りを少し浮かれた心持で逍遥して帰路に就く。