Il film del sogno

現実逃避の夢日記

光/光をくれた人

2017-05-28 22:50:17 | 映画

5/28(日)晴れ時々曇り
6:00起床して朝食後に愛犬と一回目の散歩。自転車に乗り隣町のシネコンへ。ショッピングセンターのベーカリーカフェでモーニングコーヒーとドーナツ。朝刊を精読していると、これから鑑賞する演目が海外の映画賞を獲ったそうな。9:25開始の河瀨直美の新作には観客30名前後(キャパ94)。映画と云えばインディー系しか観ないというコアなツワモノは一定数おり単身の高齢層中心。監督の前作«あん»同様マイノリティを扱った作品。ドキュメンタリーを思わせる作風で暗い男女の交流を描く。クローズアップの多用や劇中の映画にもメッセージを持たせて、いかにもこの監督らしい作家性を感じさせる造り込み。映画は娯楽のみに非ず。迷い懊悩する魂を抱えていても誰もも等しく陽は上りそして沈む。続いては同じく≪光≫のタイトルがつく洋画を同じ劇場にて梯子鑑賞。昨年のマイベストの一本に«最愛の子»がある。世に親子の鍾愛を扱った佳作は多い。云うまでもなく、その絆には普遍性はあるからだろう。俗に産みの親より育ての親ともいう。監督の前作、前々作ともに感銘。これで三連続ホームランである。約100年前に絶海の孤島ヤヌス・ロックで暮らす灯台守夫婦が犯した罪と罰。中盤から堤防決壊。わが頬は滂沱にまみれる。ここ数年躍進著しい主演女優の熱演に賛辞を贈りたい。大作アクション、文芸、インディー系SFなど諸作観たが本作にて堂々たる大女優の風格。人を、その罪を赦すことの何と尊き。帰宅して真夏日の陽気のなか二度目の散歩。夕刻から少し午睡をして夕餉孤食。

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