Il film del sogno

現実逃避の夢日記

最後の決闘裁判

2021-10-17 20:34:19 | 映画
10/17(日)雨後曇り
7:00起床。いまにも降り出しそうな曇天から小雨。我が仔と散歩を終えて愛車に乗って近所のシネコンへ。8:45上映開始の大作洋画には単身の中高年層中心に観客20名と閑散。傘寿過ぎても意気軒高なリドリー・スコット監督作。欧州100年戦争時代のフランス領が舞台。姦淫の真相を決闘裁判で決着させるという史実に基づいた凄まじいストーリー。注目したいのはマット・デイモンとベン・アフレックの共演と共同脚本。被害女性にジョディ・カマー。被告はアダム・ドライバーという布陣。ホン良し、役者良し、演出良し。更には往時を再現した美術セットや衣装、大道具・小道具、軍馬・猟犬からCGの蝿に至るまで素晴らしい出来映え・完成度。特に着目したい(科白)時代背景。≪強姦によって受胎しないことは【科学】で証明されている≫≪強姦の被害者は所有物である妻ち汚された夫である≫≪女性が頂点に達しないと子供は授かれない≫などなど。この作品を現代に問う意味は明白である。我々の矮小な属性や劣情は何時の時代でも変わらないと云うことだろう。王侯貴族だろうが勇者であろうが物乞だろうが。物語は視点を変えて三度なぞられる。セリフと結果は同じであっても表情(ニュアンス)の違いで観る者の受け取り方もまた違う。本来善悪は誰にも裁けないのではないか。ラストの決闘シーンは圧巻。皮肉なラストに深い余韻が生まれる。文句ない年度最上位の1本。午後はジムでエクセサイズとサウナ。帰宅して我が仔と2度の散歩。夜は急に冷えてきた。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする