Il film del sogno

現実逃避の夢日記

オフィサー・アンド・スパイ

2022-06-05 20:18:49 | 映画
6/5(日)晴れのち曇り一時にわか雨
8:00起床。我が仔と散歩、午前中は昨日と全く同じルーティン。シネコンでの演目はポランスキーの新作。(と云っても2019年製作)1880年代にユダヤ系フランス人の軍人がスパイ疑惑で投獄された「ドレフュス事件」の映画化。原題は文豪エミール・ゾラが新聞に投書した≪J'accuse... !(私は弾劾する)≫。大昔に関連書籍を読んでいたので史実に忠実な映像化であることは解った。ポランスキー監督自身もユダヤ系ポーランド人でパリの生まれ。17歳で両親とナチの強制収容所へ(そこで母親は死亡)。俳優業を経て、監督デビュー作『水の中のナイフ』で注目され『ローズマリーの赤ちゃん』でハリウッド進出。以降、話題作・ヒット作を製作しつつも女優だった妻・シャロン・テートの惨殺、自身の少女レイプ容疑で海外に逃避するなど、その私生活もスキャンダラスである。監督や役者の氏素性、人種性癖、人品骨柄などは作品鑑賞のうえでどうでもいい事だが、挫折と栄達、絶望と成功をジェット・コースターのように繰り返したエキセントリックな映像作家(88歳!!)の諸作には大いに興味が湧く。本作は淡々とした造りではあるが、150年経っても人種差別や国家ぐるみの隠蔽などは変わらぬと云うことか。それにしてもフランスではあの時代にまだ≪決闘≫が認められていたのですな。一旦帰宅して洗車・我が仔と散歩などを済ませる。週明けから梅雨入りでないか。妙に蒸し暑い。



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太陽とボレロ/おちょこの傘持つメリー・ポピンズ

2022-06-05 19:38:16 | 演劇
6/4(土)晴れのち曇り
8:00起床。我が仔と散歩、ファミレスで朝食&新聞精読、シネコンで昨日から公開の邦画を鑑賞。場内、中高年を中心に5割程度の入り。水谷豊監督3作目(脚本も)だが、製作にあたった東映&TV朝日(看板TVドラマ≪相棒≫繋がり)のサポートは強力だろう。前作でも感じたのだが、芝居や演出が少々大袈裟でありますな。幾つかこだわりだと思われるシーンあり。麗人指揮者:西本智実をフューチャーして演奏シーンは相応の迫力あり。檀れいと檀ふみの母娘と云うのはシャレだろう。森マリアの清潔感や河合我聞のヒール役などは加点ポイント。但しキレイにまとめ過ぎの感あり。いろいろと惜しい作品でありました。一旦帰宅して雑用をやっつけて、夕方から新宿へ出張る。三丁目周辺を徘徊して18:00帯同者と合流。花園神社の境内で上演中の唐組:第68回公演を観劇。1976年の初演、1984年の再演も観ている。当時の木戸銭は各1000円、2,200円、今回は3,800円也。ちなみに当時の映画料金は800円、1,500円。大劇場行けば1万円はするのでアングラ演劇はリーズナブルである。さて40年近く時を経ての再演観劇。周囲は中高年層も勿論いるが、圧倒的に若年層が多いのには驚いた。中には制服を着た女子高校生(演劇部?)の一団もあり。唐十郎やつかこうへいは、我々世代にとってはレトロスペクティブだが、彼らにとって古典(または新鮮なアウトロー演劇)なのだな。マシンガンのように繰り出される科白と独特の世界観に陶然となった。21:30終演。末広通りの居酒屋で相棒と一献&合評会。日付が変わるころ帰宅。
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