Il film del sogno

現実逃避の夢日記

畳は部屋の中にある森である

2022-06-23 20:35:51 | 日記
6/23(木)曇り
終日曇天で蒸し暑い。7:00起床。我が仔と散歩。9:00前に畳屋の兄ちゃんが軽トラックでやってきた。城西地区で三代続く老舗だそうな。『新規参入がなくて良いね』と云うと、地元には8軒の同業者あり後継者不足だそうな。幼少の頃は3年に一度は畳替えをして筋骨隆々たる職人が太い針で縁を縫い付けていた。最後に薬缶から飲んだ水を≪ぷはぁ~≫と畳に吹いておりました。それは祖父の代でオシマイ。親父も機械と霧吹きで作業してました、とのこと。いまは技量よりは藺草の目利きなどが重要だそうな。襖の張替え業者同様に会社を除外して直契約しよう、そのかわり和室6畳二間分の国産高級藺草で発注するから、と持ち掛けると快諾・商談成立。夕方には持ってきますと、サクサクと畳を担いで帰って行った。ガランとした和室の続き間の床板にクリーナーをかけて水拭きで清める。四周は細かな埃が堆積していた。我が仔と2度目の散歩から帰って遅い昼食を摂っていると建具屋が襖8枚を持ってきた。さすがプロフェッショナル、文句のない出来映え。1時間後には畳屋の3代目も納品に現れ、こちらも仕上がりは完璧。熊本・八代のブランド藺草の香りは素晴らしい。フィトンチッド(樹木から放散され殺菌作用もある芳香成分)、ジヒドロアクチニジオリド(紅茶や緑茶にも含まれる芳香成分)、αーシペロン(リラクゼーションに役立つ生薬カヤツリグサ)・バニリン(バニラの香り)などを含んでいる。あぁ日本人なら畳の上で往生したい。
コメント
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