原作のファンには、思い入れのあるエピソードがあって、必要な映画だったんだろうけど・・・。原作読んでない人(それは私)には、なくてもいい「後編」だった。
「前篇」のラスト、すれ違ってきた2人に、今回「後編」のラストの2台のピアノ演奏をもってくれば、映画としては完結しちゃうからなあ。
「前篇」はダメオーケストラの再生という大木(たいぼく)にいろんなエピソードが絡んでストーリーが展開していくんだが、「後編」にはちゃんとしたストーリーがないんだもん。
時間がなくて焦ってるフランツ・シュトレーゼマン(竹中直人)が、ノダメにちょっかい出して終わりじゃん。
オーケストラの演奏の場面は良かったよ。水川あさみも左手の指の動きは遅かったけど、それなに頑張ってたし。
見てる最中は、ノダメになりきって、千秋先輩を見てるから、まあ、それなりに楽しめるんだけど。
パリを主に、ヨーロッパを違和感なく舞台にしてたの(変な観光映画みたいになってない。観光シーンはあるけど)と、全員日本語をしゃべっていたのにも違和感なく見られた。