劇場内が明るくなって、途中スヤスヤ眠ってしまった両脇の友人に「(オーケストラ!と迷った挙句、この界隈1館でしかやっていないからとこの映画に誘って)申し訳ございません」と私。
すると、私たちの席の後ろの方の女性2人連れも、片方がもう一人に「ごめんねえ。本当に今日誘ってゴメンね。」と。
もう、これで私たち3人は大爆笑!
ロバート・デ・ニーロとアル・パチーノが、「ヒート」以来12年振りに、しかもがっつり共演してる映画で、撮影当時は話題になったのに、「あれ?いつのまにか単館ロードーショー?」と思ってた。2008年製作で、この2人共演なのに、なんで?って。
観たら納得!
タイトルバックから、2人が射撃場で撃ちまくるシーンでスタート!
おおっ、最初からがっつり共演だあ! えっ?ちょっと待て! 2人とも現役の警官? 「踊る大捜査線」の和久さんじゃなくて? 年相応にしか見られないよ。
誰がどう見ても、年金もらってる年齢じゃん。
だって走れないじゃん2人とも。
デ・ニーロの自白ビデオみたいのを挿入して、観客をだまして、最後におおっ! って、思わせる仕掛けを用意したストーリーなのに・・・。脚本も演出も編集もグダグダなので、途中で両脇の友人が寝るのも納得。
最後の10分だけは、2人ともちゃんと起きてしっかり観てた。最後だけは、さすがに見ごたえあったから。
原題の「RIGHTEOUS KILL(公正な殺人)」に走る心情は描かれてたし共感できるけど、せっかくの2人の人物設定がしっかりしてないし(特にパチーノの方)、20年来の相棒同士の男同士のシャレた会話もないし、10人位しかいない不思議な警察署だし。
だんだん、ペレス&ライリーの若い相棒同士に目が移っていってしまう。
デ・ニーロの出演作って、ハズレがないはずなのに、なぜ? 前作の「スターダスト」だって、イメージがだいぶ違うけど、楽しく観られたのに。
最後の競演がコレ?
競演じゃなくてもいいから、まだまだ頑張れるんだから、2人ともこれからも良い映画に出てね。
お願い!