一言で言えば、残念!
それなりに魅せる豪華キャスト。金のかかった豪華セット&CG。ハラハラドキドキのアクション!
魅力ある主人公の、楽しい凸凹コンビ。そして、トントの悲惨な過去と背負った運命の大きさ。
「ラストサムライ」かと思うような、機関銃に、弓矢や斧でを手に馬で立ち向かうインディアン達の悲惨な運命。
「ハイヨーシルバー」や、「キモサベ」や、ウィリアム・テルの音楽は、なぜか知らないが覚えていて懐かしい。
移動遊園地の妖しい見世物からスタートする物語。アメリカ映画のよくある出だしだし、ラストの処理もお洒落だ。
現実と空想物語の間を軽く駆け抜ける、白い馬。
なのに、なのに、どーしてこんなに、バラバラしてて、真ん中、飽きるんだ? 不思議だ。謎だ!
「風立ちぬ」の後だったから、そこそこ観ていられたが・・・。惜しい。
出だしの列車のシーンは、笑えてテンポも良かったんだが、だんだんと・・・。
おまけに、話の内容は意外と残酷で、インディアン(先住民族と最近は言うらしいが・・・)はトントの出身部族も絶滅、入植者を襲ったという無実の罪を着せられた先住民族一族も皆殺し。ローンレンジャー以外のレンジャーも死亡。ローン・レンジャー憧れのレベッカの使用人の女性もせっかく助かったと思ったら、ローン・レンジャーとトントがすぐそばにいるのにあっさり撃ち殺される。いったい何百人が死んだんだろう・・・。
なのに、ローン・レンジャーとトントは直接人を殺さない。
なんなんだ?この中途半端な「正義」は?
こうなったら、見世物小屋みたいな所で、トントの話を聞いていた少年が、先住民族の悲劇に憤り、大人になってその権利の保護に努めた、素晴らしい人間になったと思うしかない。
最高に面白かったのは、肉食ウサギだな。