今、思い出したんだが、この映画の監督のリュック・べッソンって、引退するって前に言ってたよねえ。そうか。言ってみただけか。
で、この映画。ブラックコメディとかクライムコメディとか言ってるが、かなり悲しい映画だぞ。
一家で、自分達を粛清しにくる殺し屋達に怯えながら、逃げ回って暮らしてる。当然、友人も作れず家族だけで生きなければならない。携帯電話も持たせてもらえない。
ロバート・デ・ニーロ演じる旦那は、やる事は全てやりつくして、自分で選んだFBIの証人保護プログラム下の生活だし、過去を振り返る余裕もある。まだ、いい。
が、奥さんのマギーは、見やり役のFBIだけが友達で、隣町の教会で家族の無事を神に祈り、牧師に告解までする。
娘は、真の恋愛にしか逃げ場がなくて、でもうまくいかず純白のドレスと真珠のネックレスをして、飛び降り自殺をしようとする。息子も、どうしていいか相談できず、逃げようとする。
しかし、結局やはりまた家族4人と犬のマラヴィータと自動車に乗り、真っ暗な先の見えない夜道を進んでいく・・・。
ハチャメチャ一家だけど、なんか悲しい。
冒頭に、間違って殺される一家に、実は末の妹がいて、ベッドの下に隠れていて、その後復讐するマチルダになるのかと思ったよん。
マフィアがやたら銃で人を殺しまくるんだが、ちょっと前のNYだったら分かるような気もするが、現代のフランスだからなあ。太陽はさんさんと照りつけてるし。警察だって捜査するだろうし・・・。大事件だしなあ。まあ、「悪の法則」のメキシコだったらありうるだろうが。おまけに、デ・ニーロに殺されるのかと思ったら、なんのことはない。意外と弱い。なんか現実味がなくて、やっぱり「映画」だな。
まあ、学んだ事は、銃声が聞こえたら、外に出てはいけないという事だ。
スコセッシは好きだから結構観ているつもりなんだが「グッドフェローズ」は観てないんだよなあ。