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旅行やら映画やらの独り言

「バビロン」

2023-02-24 12:47:55 | 映画

『セッション』『ラ・ラ・ランド』などのデイミアン・チャゼル監督で、ブラピが出てる。サイレント映画からトーキー映画への転換期が舞台の映画だ。

なのに、全体も長くて、パーティシーンが長くて、汚い(エログロシーンあり)と評判の悪い映画だ。そして、公開2週目から上映回数が少なくなっている。

私は汚いのは平気だし、パーティシーンは『ディア・ハンター』や『ゴットファーザー』シリーズを思い出して覚悟して行った。

そしたらパーティシーンは別に長くなかった。エログロもあんなもんだろう。あの象のウ〇コは、病気で下痢だったのかなあ? 普通はもっと草の繊維質が残っているから、象の排泄物は紙への再利用ができるのになあと。エロはあんなパーティだからなあ。してる人はしてるし、してない人はしてないし。要は個人の分別だ。

ただ、『ラ・ラ・ランド』のあの素晴らしいオープニングを期待して観たら、かなりショックを受けるだろうなあ。

アメリカ人のゲロ好きは、国民性の違いとして置いといて。

1920年代の映画製作の話だから、私はむしろまだるっこい『ラ・ラ・ランド』より楽しく見られてんだが、やはり長い。特にトビー・マグワイアのエピソード(炭鉱跡の謎の施設)から後があなあ。トビー・マグワイアのギャングのシーンはなくてもいいじゃん、と思ってたらエンドロールのexecutive producerにトビー・マグワイアの名前が。じゃあ、削れないか。

ラストは、あれで良かったのかな? 下積から頑張って這い上がったマニーだけでも、ハリウッドの映画産業に携わってて欲しかったのになあ。ブラピ演じるジャックはしょうがないとしても。黒人トランぺッターのシドニー・パーカーだけ、善き人だった。

サイレントからトーキーへの転換の映画と言えば『雨に唄えば』が思い浮かぶ。なので、トーキーはアフレコ主流かと思っていたら、マイクの位置とかあんなに苦労があったんだあと興味深々。サイレントはさっぱり分からないので、台本は特になしで、設定だけ決めて合って後は即興芝居で、編集と字幕の力で映画にしてたんだと大変勉強になりました。

レディ・フェイ・ジューの存在が、字幕係りなのか、パフォーマーなのか良く分からん。あと、デイミアン・チャゼル監督の奥さん演じるルースが監督役で出てるんだが、1920年代にあんなふうな場を仕切れる女監督が存在したんだろうか?

とにかくネリー・ラロイを演じてるマーゴット・ロビーが本当に頑張ってたんだが(映画のキャラ的にはエキセントリック過ぎて、感情移入できるヒロインではない)、アカデミー賞主演女優賞にはノミネートされてないのかあ。あんなにあんな衣装で頑張ってたのに。

2時間半までに編集してたら、私は『ラ・ラ・ランド』より好きだ。

コメント
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