10月25日 金曜日 その3
Ⅷ.ランチ
石舞台のすぐそば。12:30頃到着。「明日香 夢の旬菜館」内の「レストラン ポカフレール」へ。
豚ロースステーキ1,000円+コーヒー200円。見た目はワンプレートなので最初は量が少ないと思ったけど、実際は食べ応えがあった。古墳のそばで食べると、大抵古代米が出てくる。肉も美味しかった。
Ⅸ.石舞台
ここも国営飛鳥歴史公園の石舞台地区という事で、広い公園になっている。遠足の中学生が芝生広場で元気よく騒いでいた。
世界の遺跡・ドルメンを見てきたけど、もちろん時代は石舞台の方が全然新しいから(2,000年以上)比べるのはおかしいんだけど、でも大きいわ。石室としての大きさは世界的にも立派だわ。
↓ 中に人が入っている所を、外側から、石の隙間から撮影
↓ ぼやけているのは私です。大きさ比較として。
こんな言い方は良くないが、無駄にデカい。
↓ 中にあったはずの家型石棺の想像復元
この後、おしゃれな街並みを走る。
Ⅹ.酒船石遺跡
どかにあるんだ?と思いながら自転車を漕いでたら、「万葉文化館」の駐車場のそばだった。
40年前に来た時は、酒船石しかなかったけど、2,000(平成12)年の発掘で発見された亀形石造物と小判形石造物および砂岩石垣・版築などの周辺の遺構を含めて酒船石遺跡と呼ばれるようになった。歴史は後世の発見で塗り替えられるから面白い。
1.酒船石
40年前は謎の遺跡だったのだ。手塚治虫の「三つ目がとおる」第4話とかさ。酒か薬を調合する道具だとかさ。宇宙人が作ったとかさ。ロマン溢れる遺跡だったのだ。
しかもこちら側(案内所:料金を払う場所の右手の山道を登る)はなぜか無料。
↓ 西暦2,000年前の説明版なので亀形石造物には触れてない。
長さ約5.5メートル、幅約2.3メートル、厚さ約1メートルと大きいので、上手く写真におさまらない。
不思議な形でしょ。
変に切り取られている(ほぞ穴)のは近くの高取城増築する時に、持って行かれたらしい。
↓ 飛鳥資料館の庭園のレプリカでは、こんな風に使われていたんだろうと復元。やっぱり水を使った儀式用庭園の一部だったのかな?
2.亀形石造物と小判形石造物および砂岩石垣
こちらは2,000年に発掘された有料地区。お金を払う小屋のおじさんが、親切に説明もしてくれた。
水を流してる木、木を支えてる黄色い石、石垣の補強の黒い土嚢以外は発掘したままの物なんだって。
「万葉文化館」の駐車場のために土を掘ったら出てきたそうだ。説明してくれたおじさんは「日本書紀以外の文献に記述がないのは、あまりの大規模土木事業のため、人々の生活を圧迫したので、良く思われなくて、忌み嫌われたからではないか」という説をあげていた。
確かに広い! 大規模工事だったのに、違いない。また、40年後に来たら、何か発見されているのかなあ。おじさんの話を聞く事ができてラッキーだった。
また、おしゃれな街並みを通り抜ける。
飛鳥寺は40年前の記憶があったので、パスする。謎の石はないし。
ここの庭園には、飛鳥の謎の石のレプリカが並んでいる。庭園だけなら無料だ! なんて素晴らしい場所なんだ!
1.高松塚古墳の石室のレプリカ
穴は盗掘者が開けたもの。
2.高取の猿石
猿石の仲間。高取までは距離があるのでここで見られて良かった!
3.京都の料亭に現物がある酒船石
石神遺跡出土。噴水の機能を持つ石造物で、使われていた当時のようすを再現しているので、ちゃんと水が出ているのだ。
↓ こちらは館内にある現物
5.石人像
技術的には凄いと思うが、飛鳥時代の人はこれを見て美的には感動したのだろうか?
↓ 館内の現物
入場料を払って、ちゃんと館内も見学しました。
飛鳥資料館の庭園で大満足。飛鳥の謎の遺跡は、大陸→百済から伝わった、水を操る庭園に使われた物だったんだねえ。亀石は違う気がするけど。
満足したし、飛鳥駅のレンタサイクル屋さんに5時まで自転車を返却しなければならので、そのままのんびり駅に向かう。
この頃になると、余裕で自転車を漕ぐことができた。年寄りは適応能力がないな。
↓ この奥が甘樫丘地区
なかなか充実した1日だった。
Ⅻ.ホテル
25日と26日は、奈良より飛鳥に近い場所で安いホテルを探した。1ヵ月前で、ここしか空いてなかった。
大和橿原シティホテルのスーペリアシングルルームの素泊まりで、25日が7,700円で26日が土曜日なので8,700円。口コミだとあまり評価が良くなかったが、別になんともなく快適に過ごせた。
【喫煙ルーム】しか空いてなかったが、昭和育ちの私は若い頃吸ってたので、部屋に入って5分もたてば、匂いが分からなくなっていた。
XⅢ.夕食
Farmers CAFE and GRILL「奈良食堂」-leaves-に行ったら、「予約でいっぱいです」。大和八木駅周辺は、居酒屋が多くてなんか入り難そうだったので、うどん屋へ。
コンビニでビールとつまみと翌朝分のパンを買って、この後部屋飲み。