金曜日は夜8時までやってるので、昨日、仕事を終わらせてから行った。空いてた。前に人のいない絵もあった。
ルーブル貯蔵品を国別ではなく、17世紀のヨーロッパ(フランス、スペイン、イタリア、オランダなど)の71点の絵画を
Ⅰ.「黄金の世紀」とその陰の領域
Ⅱ.旅行と「科学革命」
Ⅲ.「聖人の世紀」、古代の継承者?
という3つの切り口で展示。
まず、会場に入って思うのが、絵が大きい! 額が立派!
まだ、絵が大きな屋敷に住む貴族の物だったからだろう。
レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、ムリーリョといった有名どころがいっぱい!
で、女性が気に行ってたのが、イケメン兄弟を描いたアントーン・ファン・ダイクの「プファルツ選帝の息子たち」。なんで絵葉書売ってないんだろう・・・。売ってたら一番人気だったのに。私だって、買ったぞ!池田理代子の描く漫画の登場人物みたいにカッコ良かった。
反対に男性がじっくり見てたのがウィレム・ドロストの「バテシバ」。
レンブランドの弟子だった人だって。
そっと下から掌で触ってみたい胸だ。崇高だけど、色気もある。
「自分の部下ウリヤの妻バテシバの美しさに惑ったダヴィデは、ウリヤを前線に送り戦死させ、自分の妻とした。」という聖書の中の話が題材。
なるほど、この女の人なら・・・と思わせる。
会場を2周して観たんだけど、男の人で戻ってこの絵だけをまたじっくり見てる人もいた。
私の今回の一番のお気に入りは、ヨアヒム・ウテワール「アンドロメダを救うペルセウス」。
これも高さ2m位の大作だ。
まず、色使いが、実際をもっとピンクっぽくて、赤と緑が強い。でもパステル調というか不思議な色合い。絵葉書を買ったんだけど、やっぱり色が良く出てない。
構成も自由というか、舞台っぽいというか。本当にアトリエで「構成」されたものという感じ。
筆使いは胸の小ささ含めて女の人の体も、足元に配置された貝も妙にリアル。
そのくせ、海獣はギリシャ・ローマ時代の想像の産物をモチーフにしてて、現代の私には目新しい。
他にいいな、と思ったのは、ペドロ・ヌーニェス・デ・ビリャビセンシオ(すごい名前!)の「ムール貝を食べる少年たち」、ピエル・フランチェスコ・モーラの「」弓を持つ東方の戦士(バルバリア海賊)」、カルロ・ドルチ「受胎告知 天使」など。
1点、1点、見応えある大作達だった。
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