落ち着いた大人になろう!

旅行やら映画やらの独り言

「ルーブル美術館展―17世紀ヨーロッパ絵画―」

2009-04-11 22:12:25 | アート・文化

Img_0003 上野:国立西洋美術館

金曜日は夜8時までやってるので、昨日、仕事を終わらせてから行った。空いてた。前に人のいない絵もあった。

ルーブル貯蔵品を国別ではなく、17世紀のヨーロッパ(フランス、スペイン、イタリア、オランダなど)の71点の絵画を 

Ⅰ.「黄金の世紀」とその陰の領域

Ⅱ.旅行と「科学革命」

Ⅲ.「聖人の世紀」、古代の継承者?

という3つの切り口で展示。

まず、会場に入って思うのが、絵が大きい! 額が立派!

まだ、絵が大きな屋敷に住む貴族の物だったからだろう。

Img_0008

Img_0009

レンブラント、フェルメール、ルーベンス、ベラスケス、ムリーリョといった有名どころがいっぱい!

で、女性が気に行ってたのが、イケメン兄弟を描いたアントーン・ファン・ダイクの「プファルツ選帝の息子たち」。なんで絵葉書売ってないんだろう・・・。売ってたら一番人気だったのに。私だって、買ったぞ!池田理代子の描く漫画の登場人物みたいにカッコ良かった。

Img_0002 反対に男性がじっくり見てたのがウィレム・ドロストの「バテシバ」。

レンブランドの弟子だった人だって。

そっと下から掌で触ってみたい胸だ。崇高だけど、色気もある。

「自分の部下ウリヤの妻バテシバの美しさに惑ったダヴィデは、ウリヤを前線に送り戦死させ、自分の妻とした。」という聖書の中の話が題材。

なるほど、この女の人なら・・・と思わせる。

会場を2周して観たんだけど、男の人で戻ってこの絵だけをまたじっくり見てる人もいた。

私の今回の一番のお気に入りは、ヨアヒム・ウテワール「アンドロメダを救うペルセウス」。

これも高さ2m位の大作だ。

Img_0001まず、色使いが、実際をもっとピンクっぽくて、赤と緑が強い。でもパステル調というか不思議な色合い。絵葉書を買ったんだけど、やっぱり色が良く出てない。

構成も自由というか、舞台っぽいというか。本当にアトリエで「構成」されたものという感じ。

筆使いは胸の小ささ含めて女の人の体も、足元に配置された貝も妙にリアル。

そのくせ、海獣はギリシャ・ローマ時代の想像の産物をモチーフにしてて、現代の私には目新しい。

他にいいな、と思ったのは、ペドロ・ヌーニェス・デ・ビリャビセンシオ(すごい名前!)の「ムール貝を食べる少年たち」、ピエル・フランチェスコ・モーラの「」弓を持つ東方の戦士(バルバリア海賊)」、カルロ・ドルチ「受胎告知 天使」など。

1点、1点、見応えある大作達だった。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「プラ・バロック」ネタばれ | トップ | 続「ルーブル美術館展」 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アート・文化」カテゴリの最新記事