久々の古民家テーマです
わが家の改修をした際に
壁に穴をあけて小さな窓を作った
外から見れば何の変哲もない真っ直ぐな窓です
しかし中から見ると
出窓のように見える
1階の窓の部分は27㎝の幅

2階の部分は
24㎝

決して出窓ではありません
この幅は家の土壁の厚さになります
柱の間に丸竹を組んで、それを麻縄で巻き、何回も土を塗り重ねその上に漆喰をして
最後に平瓦を竹釘で止めて上から漆喰でなまこ壁に仕上げてある
これが木綿街道の商家の塗り壁造りです
だから穴をあけるとこの厚さになります
夏は1階部分は超涼しい
しかし2階部分はコンクリートと同じで、蓄熱するので夜はいつまでたっても暑い
子どもの頃は夏には川端の離れが寝室になりました
蚊帳をつって川風の中で寝たものです
時々蛍を入れて叱られた(蛍の匂いは強い)
最近木綿街道内でも家の取り壊しがあります
この先このような家を維持するというのは難しくなる一方です
職人もいなくなるし
費用も工事期間も尋常ではないから結局壊すという選択になってしまう
当地も毎年のように水害があった
水に浸かる日が長いと土が溶けて下の方は竹が見えるようになる
でも、また土を塗れば元に戻る
水害の後そんな作業があちらこちらで見られた