晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

歴史は語る

2015-03-10 06:55:27 | 社会のこと
くしくも3月10日と3月11日は、日本の歴史にとって忘れてならない日です。
歴史の教訓を現代に生かすのが人間の知恵であり良心です。

70年前の今日、東京大空襲で東京が焼き尽くされ10万もの人が一夜にして亡くなりました。
忘れてならないのは原爆とともに一般住民を巻き込むのが戦争のむごさです。

大空襲の時、子供だった女性がテレビで語っていました。
「私は焼け焦げた人たちの下にいたおかげで命が助かった。
戦争とは逃げ惑う住民と最前線で戦う一兵卒の姿があることを見つめてほしい。」
朝ドラのマッサンでもそのことはよくわかります。

とっくに制空権を奪われ丸裸状態であるにもかかわらず、
軍部は逃げずに火を消せと、
国民をあおり続けた結果が被害を大きくさせたました。
降伏をする機会が既に何回もあったのに、
その決断を原爆まで遅らしたのは許せません。

こうした軍部の独走を許さないという教訓から生まれたのが、
シビリアンコントロール(*)なのに今の政権は一連のきな臭い動きの中で、
このタガすらも外そうとしています。

政権の支持率は高くても戦争のできる国になってほしくないと、
どこの世論調査でも多数が平和的な政策を求めています。

そして明日は東日本大震災の日であり福島原発悲劇の日です。
4年が経つというのに今なお20万人が避難生活を余儀なくされ、
福島の人に至っては故郷に帰る見通しすらありません。

地震列島の日本で一度牙をむいた自然に勝てるすべはありません。
原発事故の原因すら特定されていない段階で、
各地の原発の再稼働が次々となされようとしています。

どんなに防波堤を高くしても、耐震補強をしても、
自然から見れば小ちゃな対策にすぎません。
よその国で起きたことなのに、ドイツは原発廃棄を実行しています。

2日続く忌まわしい記念日ですが、
後世の人に恥じない日にしたよと言える日本であってほしいです。

(*)職業軍人でない文民が、軍隊に対して最高の指揮権を持つこと。
   軍部の政治への介入を抑制し、民主政治を守るための原則。
   文民統制。(goo辞書)
コメント (6)
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