晴耕雨読なくらし

じねんじょに夢をかけるおじさんの物語

早朝の囀り

2019-10-05 06:17:33 | 山野草鳥獣花

鳥の朝は早い。

毎日6時前に起床するのだが、

今朝キィキィと鳴く音に窓を開けると、

一羽の野鳥が電線にとまっています。

 

まだ朝陽が昇っておらず鮮明に写っていないが百舌鳥です。

読んで字の如く他の鳥の鳴きマネが得意なことでも知られていますね。

秋に高鳴きするのはなわばりを誇示するためで、

留鳥なんだが春にひなを育て終った親鳥は、

高原や北へ移動するためどうりで夏に姿を見かけませんでした。

姿を見せたということは冬が近いことを示しています。

 

小さな体なのに嘴はタカのようにカギ型をしており、

小鳥すらも捕らえたりします。

百舌鳥はとがった小枝や有刺鉄線のトゲなどに、

獲物を串ざしにして保管する生態があります。

バッタやネズミなどを捕獲したらすぐ食べません。

 

日本ではこれを「モズのはやにえ」と呼んでいました。

江戸時代には凶鳥と呼ばれて、

モズが鳴く夜は死人が出ると信じられました。

残念ながらこの「はやにえ」はまだ見たことないです。

 

一茶 が味わいある句を詠んでいました。

   <  鵙(もず)鳴くや むら雨かわく うしろ道 >

 < 鵙(もず)の声かんにん袋破れたか > 

 

私も一句

 < ここ我が地と百舌鳥と目合わす秋の朝 >

 

コメント
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