今日からは七十二候の一つ『霞始靆(かすみはじめてたなびく)』です。
霞始靆とは霧や靄のため、
霞始靆とは霧や靄のため、
遠くの山や景色がほのかに現れては消え、
山野の情景に趣が加わる頃のこと。
春に出る霧を霞(かすみ)と呼び、
夜の霞は朧(おぼろ)と呼ばれます。
ぼんやりとかすんだ風景にも美を見いだしてきた、
日本人の繊細な感性を先人の句からも知ることができます。
かの夏目漱石も詠んでいました。
暁の 夢かとぞ思ふ 朧かな
朧夜や 顔に似合ぬ 恋もあらん
穴倉に貯蔵してあった里芋が無くなり、
山中の畑から掘ってきました。
梅の花が数輪咲いています。
植物は正直ですね。
僅かな暖かさも見逃さない。
土をこぼさないようにと大きなバケツを持参したが、
1株で4~5kgぐらいあって重すぎて3株分しか持ち帰れなかった。
穴倉に保存するのだが、
我が家の「穴倉」は昔のように掘って直に土の中へ入れたものでなく、
大きなポリ容器を埋め込んだもの。
里芋を入れてから藁で保温し塩ビトタンを被せています。
< 凍てに耐えし里芋掘る朝がすみ >