「そこに山があるから」という言葉を調べてみたら、
意外と古い言葉だということが分かりました。
1923年に、エベレスト登頂を試みたイギリスの登山家が、
「なぜエベレストに登るのか」と問われたときに答えたものなんだそうです。
登山家の信念を表すものとして語り継がれているんだそうですが、
それって答えとしてはあまりに不親切ですよね。
「山があるから」では…。
井上靖の「氷壁」という小説を読みました。
最近NHKでドラマ化された小説なので知名度は結構高いはず。
ドラマは知りませんが、小説自体は面白かったです。
時代設定は1950年台だったかなぁ…
その中で「そこに山があるから」という言葉がでてきたので、
あれ?と思って調べてみたら…というわけです。
"Because it is there."
itというのはこのとき「処女峰エベレスト」を指していたらしいので、
それを考えればその答えでも納得できなくはありません。
前人未到の領域…世界で一番高い場所に行ってみたい・・・
そんな思いだったんだろうなと推測はできます。
話がそれましたが、
言いたいのは、海派の自分としては、山ばかりそんな扱いを受けるのはちょっと不服・・・と言うこと。
「なぜ海に行くのか」
そんな風な質問があってもいいんじゃない、って。
そりゃね、ジャック・マイヨールのようにどこまで潜れるか、
なんて過酷なことをするなら話は別ですが、海に行くだけなら山に登るよりは随分楽な話です。
距離的な問題はあれ、基本的に海に行くだけなら体力の問題にも気力の問題にもなりません。
ハードルの低い気軽なレクリエーションです。
ただ、精神論的にはきっと共通項があると思うんです。
社会の喧騒から離れた場所に行きたいとか
自分の目で素晴らしい景色をみてみたい、とか。
海には風を隔てるものがほとんどないので、そばまで行くと強風にさらされます。
(そのため、冬場は体感温度が著しく下がります。)
聞こえるのは、水の立てる静かな音と風に揺れる草木が立てる音ばかり。
ときどき「ぐぇえええぇええ ぐぇぇええええぇ」みたいな鳴き声が聞こえますが、
本当にそれだけ。
人工的な音はほとんど皆無と言っていいくらいです。
もし、「なぜわざわざあんなに寒い 海に行くのか?」と聞かれても
「バードウォッチング目的で。」とは答えません。
折角なので先人に倣い「そこに海があるから。」って言ってみようかと思います(笑)
この言葉の価値はこの曖昧さにあるものだろうとも思いますし。
でもバードウォッチング自体単品で楽しいものなんですよ。
今日のベストショット↓

寒いなか果敢に潜水して採餌するキンクロハジロってカモです。
チャームポイントは後頭部のはねた小冠羽。
もぐってもセットが崩れることはありません(笑)
意外と古い言葉だということが分かりました。
1923年に、エベレスト登頂を試みたイギリスの登山家が、
「なぜエベレストに登るのか」と問われたときに答えたものなんだそうです。
登山家の信念を表すものとして語り継がれているんだそうですが、
それって答えとしてはあまりに不親切ですよね。
「山があるから」では…。
井上靖の「氷壁」という小説を読みました。
最近NHKでドラマ化された小説なので知名度は結構高いはず。
ドラマは知りませんが、小説自体は面白かったです。
時代設定は1950年台だったかなぁ…
その中で「そこに山があるから」という言葉がでてきたので、
あれ?と思って調べてみたら…というわけです。
"Because it is there."
itというのはこのとき「処女峰エベレスト」を指していたらしいので、
それを考えればその答えでも納得できなくはありません。
前人未到の領域…世界で一番高い場所に行ってみたい・・・
そんな思いだったんだろうなと推測はできます。
話がそれましたが、
言いたいのは、海派の自分としては、山ばかりそんな扱いを受けるのはちょっと不服・・・と言うこと。
「なぜ海に行くのか」
そんな風な質問があってもいいんじゃない、って。
そりゃね、ジャック・マイヨールのようにどこまで潜れるか、
なんて過酷なことをするなら話は別ですが、海に行くだけなら山に登るよりは随分楽な話です。
距離的な問題はあれ、基本的に海に行くだけなら体力の問題にも気力の問題にもなりません。
ハードルの低い気軽なレクリエーションです。
ただ、精神論的にはきっと共通項があると思うんです。
社会の喧騒から離れた場所に行きたいとか
自分の目で素晴らしい景色をみてみたい、とか。
海には風を隔てるものがほとんどないので、そばまで行くと強風にさらされます。
(そのため、冬場は体感温度が著しく下がります。)
聞こえるのは、水の立てる静かな音と風に揺れる草木が立てる音ばかり。
ときどき「ぐぇえええぇええ ぐぇぇええええぇ」みたいな鳴き声が聞こえますが、
本当にそれだけ。
人工的な音はほとんど皆無と言っていいくらいです。
もし、「なぜ
「バードウォッチング目的で。」とは答えません。
折角なので先人に倣い「そこに海があるから。」って言ってみようかと思います(笑)
この言葉の価値はこの曖昧さにあるものだろうとも思いますし。
でもバードウォッチング自体単品で楽しいものなんですよ。
今日のベストショット↓

寒いなか果敢に潜水して採餌するキンクロハジロってカモです。
チャームポイントは後頭部のはねた小冠羽。
もぐってもセットが崩れることはありません(笑)