風吹く豆腐屋

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死を思う子供、思わない子供

2010-10-28 03:40:48 | Weblog
人は、子供のころに死の恐怖に怯えた経験のある人と全くない人に分けられるそうです。
面白いほどにきれいに2つのグループに分類されされるらしいです。

死の恐怖にとりつかれるのは、おおむね小学生の低学年ごろ。
死について実感を伴った理解ができるようになるのはその頃だから、ということでしょうか。

僕にもその経験があります。
あるとき不意に自分も必ず死ぬという絶対的な事実に気が付き、
恐怖から一晩泣き続けました。
確か小学校の1年生か2年生のころだったように思います。

まぁ一晩だったらけろっとしてただろうとは思いますが。笑


誰しもそういう経験をしたものだと思っていましたが、
そういう経験のない人もいるみたいですね。
彼らからすれば、幼い時分の僕の行動は奇妙に見えるでしょうか。

もちろんそういう経験の有無には
肉親の死を経験したかどうかなど様々な環境要因が関わってくるのでしょう。
でも、そういったことを抜きにして考えても
その2群には決定的な違いがたくさんあるような気がします。
性格はもちろん、一件関係のなさそうな価値観にいたるまで。
まぁ、そういったことについて客観的に評価するのはかなり難しそうですが…。
 

今だって死が怖くないわけじゃないけれど、
それについて毎日深く考えないのはある種の惰性でしょうか。

死におびえて泣いていたあの瞬間こそ、
これまでで一番まじめに生について考えていた瞬間じゃなかったかとふと思いました。