風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

「美」

2010-10-02 03:10:29 | Weblog





山崎豊子の短編「醜男」という小説を読みました。

ひどく不細工な男が美人の妻を嫁にもらう話。
外見が悪いというだけの理由で、さまざまな不幸に見舞われる悲しい話。
特にラストは胸が痛みました。


どういう分野であれ、美しさは誰しも欲するもの。
でもそれは同時に美しくないものを切り捨てる作業でもあります。
…それって実は相当残酷なことですよね。


夕焼け空を見て美しいと思う気持ちと、美人を見て美しいと思う気持ち。

その2つはどこが同じでどこが違うんだろう?


そんなことを考えているうちに日が沈みました。