風吹く豆腐屋

内容はいろいろ。不定期更新中。

ある青年の日常

2011-08-03 00:11:30 | Weblog
今回は、あるアマチュア管楽器奏者の友達の話です。

プライバシーの問題があるため、一部脚色が加わっています。ご了承ください。

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この前の春の話です。

不意に楽器が吹きたくなった彼は、楽器を持って総合グラウンドへ出かけました。

岡山に来たばかりの彼は楽器が吹ける場所を知りませんでしたが、
そこにいけば楽器を吹いている人がいると聞いていたからです。


現地につきました。

ところが、彼は重大なミスに気が付きました。
チューナーを家に忘れてきてしまったのです。

なんて大切なものを忘れてしまったのか。
これでは満足に練習することなどできない…彼は自分のうかつさを責めました。


困り果てた彼は、何気なく周囲を見てみました。

すると、なんということでしょうか、
偶然にも楽器を吹いている女の子がすぐそばにいるではありませんか。

丁度よかった。少しチューナーを貸してもらおうと、彼はその女の子に話しかけました。


その子は、津島の音楽サークルに入っている4年生でした。
就活も終わり、最後の学生生活を満喫しているところなんだと教えてもらいました。

それまで同種のサークルに入って楽器を吹いてきた彼は、彼女に親近感を覚えました。

自然と話がはずみます。



・・・


数か月、経過しました。

今では二人の仲はすっかり打ち解けたものへと変わりました。

晴れた日には一緒にジョギングに出かけたり、
休日には美味しい料理を食べに行ったりしています。


そう、その時出会った人が、彼の現在の彼女なのです。



彼がチューナーを忘れたばっかりにこんな素敵なことが起こるなんて・・

神様も憎いことをしてくれるものですね。

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・・うん、別世界の話に聞こえる 笑

ほぼ事実なはずなんだけど。