「人間万事塞翁が馬」
以前からこの言葉について考えることはあったけど、
20歳の時と30歳の今ではその言葉の重みが全然違うことに気が付きました。
当たり前といえば当たり前なんだけど、
そう思ったとき、なんだか大きな発見をしたような気になりました。
年重ねればつらい思い出も楽しい思い出も増えるし、それらは密接に関係してますよね。
重要なのは、「災い」の全てが「幸福」に変わるのではなく、
一部は禍根を残したまま「災い」として残ることだと思います。
「100%災い」もなければ「100%幸福」もない。
そして分離した要素はそれぞれ新たな「災い」や「幸福」へと変わっていく。
「糾える縄の如し」というのも見事なたとえだなと改めて思います。
それは2本の縄ではなくてきっと無数の細い糸を結ったものなんだろうな。