ついてないときは色々重なるものなんでしょう。
やらかしてしまいました。
完全な自分の不手際で誰のせいでもありません。
文献的には2〜7%の確率で1〜6 ヶ月後くらいに検査異常が出ます。必要に応じて徹底した治療をしないといけません。家族への接し方も変わります。
患者さんへの説明で数字を使うことはよくありますが、いざ自分のこととなると確率論じゃ割り切れないなと思いました。可能性が低かったとしても自分がそうなってしまえばその数字になんの意味もない。そう思いますよね。
そんなわけで、2日くらいちょっと凹んでました。
でも今は落ち着きました。
意外と立ち直りが早いのは僕の数少ない長所の1つです。
空が落ちてくることに怯えて過ごすよりは、空が落ちてきたときの対応を考えた上で泰然と過ごす方がいいです。これで割と合理主義者なんです。
自分が思っていたよりもメンタルがタフなのは最近になってわかった僕の強みです。
ユニクロと村上春樹のコラボキャンペーンを見て、懐かしくなって久しぶりに小説を読み直しています。
経験を積むとガラリと読後感の印象が変わることってありますよね。
「多崎つくる」は一度読んで暗いしよく分からないしつまらないと思っていましたが、読み直してみると前より登場人物に感情移入できるようになっていました。
謝りたくても謝れない状況は確かにあるしどうするのが正しいのか判断できないこと(その時だけでなく後になっても)って僕が思っていた以上に多いことなのだと今は知っています。
あんまり変わらないつもりでも着実に僕は年をとっているのだと感じました。そして瑞々しい感性は確かに加齢と共に失われるかもしれないけど、ある種の感性は歳をとって初めて得られるのかもしれません。