村上春樹のエッセイに「カルテットは麻雀と似ている」という一節があります。
四人で行うこと、
四人の実力が近くないと成り立たないこと、
そしてちょうどよい四人が集まるのはなかなか難しいということが共通しているそうです。
僕は麻雀はできないけれど、なるほど確かにそうなんでしょうね。
プロであれアマチュアであれ、実力や好みなどに不均衡があればバランスが取れないのは間違いありません。
そういう不均衡はトラブルや衝突の元になります。
アマチュアでやっているのに、音楽を楽しめなくなっては本末転倒です。
純粋に好きな音楽ができるという点において、
アマチュアはプロよりもはるかに恵まれた環境にあると僕は思っています。
下手くそでも下手くそなりに楽しめる環境は大事です。
そして下手な音楽を人に強要することがあってはなりません。
優れた音楽家であっても食っていくのが難しいのは、
それにお金を投じてまでも聴きたいと思う人がいないから。
時間だってそうです。
貴重な時間を割いてまで聴きたいと思わない人に、それを強要するのは罪深いことだと思います。
プロですらそうなんですからアマチュアならなおのことです。
自己満足でしかないことが人に迷惑をかけてはいけません。
コロナが流行る前に何度か企画した病院演奏会はその問題はクリアしていたと思います。
入院して時間を持て余している人で興味があれば来てもらう形にしていたし、
下手くそすぎて不快であれば途中で帰ってもらっても全く問題なかったから。
…まあ、快く思ってない人もいたかもしれませんけどね。
下手くそな僕は今では演奏の場を失ってしまっています。
本当は下手な僕の演奏でも喜んでくれる人達の前で演奏したい。
でもこの時代、叶わぬ願いです。
なので最近は、カラオケで自分が好きな曲を弾いたのを録音し、
他の人が歌うのと重ねるサービスで遊んでいます。
カルテットの例でいうと、自分の実力を知ったうえで重ね撮りしてもらえるのでマッチングしやすいし
重ね撮りなので同時に行う必要もなく、時間的な制約もありません。
わざわざ再生するのも興味を持ってくれている人だけです。笑
生の合奏に比べるとビビッドさは欠きますが、
ある意味ではカルテットを組む難しさを克服している現代的な有効な手法だろうなと思います。
カラオケに(楽器用)コンデンサマイクを接続する方法はすでに自分の中では確立しました。
してみたいけどカラオケの機材にマイク端子を指すのが怖いという人のために、まとめて記事にしてみようかな。
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そういうニッチな記事は意外と人気なんですよね。笑